卵巣がんと卵管がんは女性特有のがんの1つです。子宮がんのうち1~2割程度を占め、ど
ちらも初期の自覚症状に乏しいがんです。今回は卵巣がんと卵管がんについてリスク要因
・予防法も含めご紹介します。

■卵巣(らんそう)・卵管(らんかん)の働き
卵巣は子宮の両側に一対になった親指ほどの大きさの小さな臓器です。女性ホルモンであ
るエストロゲンとプロゲステロンの分泌や卵子の元となる原始卵胞を成熟させ子宮へと排
卵します。
また、卵管は卵巣から子宮までの通り道となる約8cmの細い管のことで、女性にとってな
くてはならない臓器です。

■卵巣がん(らんそうがん)
卵巣がんは、卵巣にできる悪性の腫瘍で40~60代の女性に多いがんです。卵巣がんの9割
を占める上皮性腫瘍(じょうひせいしゅよう)、胚細胞性腫瘍(はいさいぼうせいしゅよ
う)、性索間質性腫瘍(せいさくかんせいしゅよう)に分類されます。
下腹部のしこり、頻尿・便秘、腹水といった症状が現れますが初期の自覚症状はほとんど
ありません。

■卵管がん(らんかんがん)
卵管がんは卵巣と子宮体部をつなぐ管にできる悪性腫瘍で、40~60代の女性に好発し、女
性特有のがんの中で1%程度と稀ながんです。
卵管から子宮に浸潤することや卵巣がんに比べ血管やリンパ節を通って周辺の臓器に転移
する可能性のあるがんです。初期症状は卵巣がんと同じくほとんどなく、水状のおりもの
が大量に出る場合や、血の混ざったおりものを認めます。

■卵巣がんと卵管がんのリスク要因
卵巣がんと卵管がんのリスク要因は初潮が早いまたは閉経が遅い人、妊娠出産経験がない
人、月経不順や不妊治療で特定の排卵誘発剤を使用した経験がある人、成人期の高身長、
過去に乳がんや子宮がんになった経験がある人、家族に乳がんや卵巣がんの経験がある人
がいるなどがあげられます。
さらに、更年期障害によるホルモン療法を受けている人もリスクが高まることが分かって
います。また喫煙や禁煙、肥満、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこ
うぐん)や子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)などの婦人病もリスク要因となること
が分かっています。

■卵巣がん・卵管がんを予防するには
卵巣がんの予防には、禁煙や過度の飲酒を避けましょう。また肥満も卵巣がんと卵管がん
のリスク要因ですのでバランスの良い食事や程度な運動を心がけ生活習慣を見直しましょ
う。
緑黄色野菜に含まれるビタミンはがん予防に効果があるため積極的に摂取しましょう。ま
た定期的ながん検診を受け早期発見・早期治療を行いましょう。

■まとめ
卵巣がん・卵管がんは初期症状がほとんどなく女性であれば誰にでも起こり得る可能性が
あります。まずは、普段の生活習慣を見直し健康的な生活をこころがけましょう。また、
定期的にがん検診を受けがんを早期発見することが大切です。

臨床工学技士
宮座 美帆

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