医療トラブルは、ふだん「まさか自分に起こることはないだろう」と思っているかもしれません
が、いつなんどき遭遇するか分からないものです。皆さんは「医療過誤訴訟」というと、全国で
どのくらい起こっていると思われますか。今回は、医療過誤訴訟が毎年どのくらい起こってい
るのかや、近年における件数の推移についてご紹介したいと思います。

1.平成11年~平成28年の医療過誤訴訟全体の件数は?
医療過誤訴訟とは、医師や看護師などが「医療ミス」をしたことにより、患者のからだや生命
に危険を及ぼしたことが問題になる裁判です。医療過誤訴訟は、各種の訴訟の中でも専門的
なので、非常に時間もかかります。件数はそう多くはありませんが、患者にも弁護士にも病院
にも負担が重くなるものです。

気になる数字ですが、まず、平成28年度の新受件数(新しく裁判が起こった件数)は878件で
す。終局件数(終わった件数)は789件です。

平成11年からの統計で見てみると、平成11年は新受件数が678件と少なく、平成15年、平成
16年には1000件を超えて多かったのですが、その他の年度は、おおむね800件前後で推移し
ています。

終局した件数について、平成16年には569件と少なかったのですが、平成15年から平成19年
まではいずれも1000件を超えて、多くなっています。そして、その後は、やはり800件程度で落
ち着いています。

このように、ここ10年間程度は、医療過誤訴訟の件数は、新しく始まった裁判も終わる裁判も
、両方とも毎年800件くらいで推移していることがわかります。

2.裁判には、どのくらいの期間がかかるの?
裁判というと、「とてつもなく、長くかかる」イメージがあるかも知れません。実際に、医療過誤
訴訟は、内容が専門的で複雑になるので、他の訴訟類型より特に時間がかかります。裁判の
期間についても、裁判所が発表しているデータがあるので、みてみましょう。

まず、平成11年~平成14年までは、平均審理期間が30カ月を超えていました。1つの裁判に2
年半以上かかっていたということです。その後は30カ月を切り、ここ10年間は、だいたい24カ
月弱で推移しています。つまり、今でも、いったん医療過誤訴訟を起こすと、2年程度は裁判
に拘束されるということになります。

がんの先端医療を受けられる場合にも、いろいろな医療トラブルが考えられます。今後の参
考にしてみてください。

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医療ジャーナリスト(法律家)
福谷 陽子

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