今では、日本でも「緩和ケア」という言葉が
メディアでも良く聞かれるようになりました。

全国に「緩和ケア病棟」も増えてきて、
早期から緩和ケアを受けることで、受けなかった人より
寿命が延びたというデータも出ているほどです。

しかし、病院内における「緩和ケア病棟」の現状は
なかなか、院内の別のスタッフにすら理解されていないことが多く、
実際に私が勤務していた病院でも、緩和ケア病棟はアウェイでした(苦笑)。

その理由のひとつに「病床数が少なく、看護師の配置数が多い」ということ。
ほとんどの緩和ケア病棟は30床未満のため(一般病棟は40床以上)
「患者が少ないから仕事も楽」という偏見。

しかし、現状は1人1人に合わせた看護、ケアを行う場所であり、
毎日のように患者さんを看取る場所でもあるため
一般病棟勤務以上に精神的にも過酷な現場でした。

そして、患者さん側から見ても緩和ケア病棟は狭き門。
かなりの病棟でベッド待ちの状態。
自分にとって良いタイミングで入院できない。
また、運よく入院できたとしても、症状が安定し、
入院期間が2カ月以上になると、他の行き先をすすめられてしまう。

それは、一般病棟と同じく、入院期間が長くなると
入院基本料が、30日以内なら4926点、
60日以内なら4400点、
それ以上は3300点と下がってくるからなのです。

ようするに、1人の人を長く入院させておくと
病院側が損するシステムだからなのです。
その結果、がん患者の8割の方が、緩和ケア病棟ではなく
一般病棟または自宅で最期を迎えることになっています。

しかも、緩和ケア医が少ないため、特別な存在と思われていて
育てる仕組みも確率されておらず、
看護師も認定を取るためには
休職しなければならなかったり…
まだまだ病院側の問題は山積み状態です。

こんな中、がん患者さんは増える一方。
こんな現代に、医療者に頼るだけでは自分らしい人生は送れません。

正しい知識と、患者さんや御家族に真摯(しんし)に向き合い
最期まで伴走してくれる存在を見つけることも
がんと上手に共存するためには不可欠です。

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看護師
かたおか さちこ

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