タレントの向井亜紀さんが闘病生活で経験した
人が持つ「心とからだの力」についてお話しします。

29歳で格闘家の髙田延彦さんと結婚した向井亜紀さんが
子宮頸がんと診断されたのは、妊娠検査がきっかけでした。

結婚して6年。ようやく妊娠が分かりうれしさでいっぱいのはずが、
1週間後に悲しみに変わってしまいます。

子宮頸がん検診の結果は陽性でクラス5。

再度、大学病院で精密検査を受けましたが判定は変わらず、
出産は断念しなければならないと告げられます。

その後、セカンドオピニオンで信頼できる医師に
出会えましたが、話し合いの結果、
結局は広汎子宮全摘、リンパ節切除手術を受けざるを得ませんでした。

亜紀さんにとっては、命を助けてもらった日が
子どもの命日になったのです。

そのため、自分が生き残ったことへの罪悪感で
心はボロボロ、そのため免疫力も低下する一方でした。

しかし、その後、ある人との出会いがありました。

同じ、がんで余命わずかの若い母親です。

厳しい病状だったにもかかわらず、体力をもち直して
息子の小学校の入学式に出席し、
思いを遂げて旅立たれたのでした。

その奇跡のようなできごとを目にして
彼女を見習って、自分も前へ進もうと思ったそうです。

また、尿路上皮がんで余命3カ月と宣告された
亜紀さんの母親も、自らが治す力を持つことで
余命を4年以上延ばし、やりたいことをやって
旅立たったという経験をされています。

亜紀さんは、その後、トータル18回の手術を乗り越え
現在は、司会業をはじめ、髙田道場が開催する
小学生を対象としたボランティアイベント、
講演会などの活動も精力的に行っています。

がんで子宮を失ったため、一度は諦めた子どもでしたが、
代理出産によってかけがえのない命も得ました。

このように、人は人によって強くも弱くもなれること。

余命宣告されるような病に侵され、
どん底に落とされても、支えてくれる人が
いるだけで、本来持っている力を発揮することが
できるのです。

看護師
かたおか さちこ

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