がんに対する治療の効果は、5年生存率(がんと診断されてから5年後に生存している
人の割合)で評価します。

もし、治療法に複数の選択肢があった時、一番気になるのは生存率でしょう。標準
治療で生存率がもっとも高い方法をまず提案することが一般的です。一方、5年間の
データ収集が難しい場合や、それより予後が短い場合は生存期間中央値で評価され
ます。

例えば、新しい抗がん剤について効果があるかを知りたい場合は、生存期間中央値
が今までの抗がん剤と比べてどれだけ伸びたかで判断します。

生存期間中央値は、がんと診断されてある治療を行った人のグループの中でちょう
ど真ん中で亡くなった人の生存期間を表しているため、その期間より早く亡くなっ
た人もいれば長生きした人もいることを忘れてはいけません。

このように、がん医療は5年生存率を1%でも高く、生存期間中央値を1カ月でも長く
なるように弛まず研究を続け治療を行ってきました。その結果、新しい治療法や新
しい薬が開発され、がん医療が進歩を続けてきたことは間違いありません。しかし
、大切なのは、それがあなたにとってどれだけ意味があることなのかを考えること
です。

1%でも生存率が高い治療を行いたいという意思のある人は、その意思を尊重してで
きる限りの治療を受けることが最善かもしれません。

一方で、手術と放射線治療を比べた時に手術の方が1%だけ生存率が高いという場合
があったとします。そして、あなたが絶対に手術だけは受けたくない場合、それを
ねじ曲げてでも手術を選択してあなたは幸せになるでしょうか。1%しか差がないの
であれば、手術を受けたくない意思を尊重することも間違いではないと考えられま
す。

化学療法にしても、この新しい薬飲むと生存期間中央値を1カ月伸ばすことができる
が吐き気が今までの薬より強い場合があるとします。その時、1カ月でも長生きする
ために新しい薬を選択することも、副作用が少ない今までの薬を選択することもど
ちらも間違いではないのです。

大事なのは、あなたが何を大事にしているのか自分で把握することです。医師は情
報提供や提案はできますが、患者さんの心中や価値観まで読むことは難しいです。

今まで医療は、「全て医師に任せます」というパターナリズムが主流でした。です
が、これからは医師も患者さんも一緒にチームとなって治療計画を考えていく関係
がスタンダードになります。

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内科医
村本

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