「医療事故」というと、医師が判断ミスをしたり、がんなどの病気を見逃したり、あるいは手術
中に物理的なミスをしたりするケースをイメージされる人が多いかも知れません。しかし、実
際には「看護師」が医療事故を起こすパターンもあります。今回は、看護師による医療事故の
内容や件数をご紹介したいと思います。

1.看護師による医療事故のパターン
看護師が医療事故を起こすとき、どのようなパターンが多いのでしょうか。
1-1.薬の投与に関するミス
まず、薬の投与に関するミスです。これは、看護師が最も起こしやすい医療ミスです。医師か
ら指示を受けた薬を取り違えて投与したり、薬の量を間違えてしまったりするなどの事例があ
ります。禁止されている薬を間違えて投与してしまうこともあり、重大な結果につながることが
あります。

1-2.看護中のミス
たとえば、入浴の介助でお湯の温度を高くしすぎたり、患者を転倒させたり、食事の介助で誤
嚥させてしまったりすることなどがあります。

1-3.患者の取り違え
手術を施す患者や赤ちゃんを別の人と取り違えてしまったりするケースです。

2.看護師による医療事故の件数
看護師による医療事故の件数は、どのくらいになっているのでしょうか。裁判所の「診療科別
の医療事故」統計データ
(http://www.courts.go.jp/saikosai/vcms_lf/29052604sinryokakmoku.pdf)
をみると、平成22年には104件、平成23年には81件などとなっており、近年はだいたい年間
100件で推移しています。ただ、これは「医療過誤訴訟」に発展したケースですから、訴訟に至
らない表面化の件数を含めると、もっと多いかもしれません。

3.看護師による医療事故が多い理由
看護師による医療事故が多く発生する理由には、以下のような事情があります。

3-1.人手不足
看護師の人数が足りないので、病院は必要最低限の人でまわしています。そうすると、看護
師が1人の患者にかけられる時間も減り、ミスにつながりやすくなります。

3-2.疲労
看護師の仕事は、重労働です。夜勤も多く、勤務時間も不規則で、体力も必要とされます。そ
こへ持ってきて人手不足の問題があるので、疲れても休むことができません。当然、注意力
が低下してミスにつながりやすくなります。

このように、看護師による医療ミスは多く見受けられます。看護師ばかりを責められない事情
もありますが、患者自身も気をつける必要があります。

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医療ジャーナリスト(法律家)
福谷 陽子

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