現在、上野公園の像や大河ドラマでおなじみの西郷隆盛。幕末の薩摩藩で活躍した彼は政
治家としても成長していきます。沖永良部島へ流刑にあいバンクロフト糸状虫という寄生
虫に感染し、フィラリア感染症を患い、後遺症として象皮病を発症。足が象の皮膚のよう
に硬くなり、陰嚢部分は肥大化し人の頭くらいに腫れ上がったそうです。今回は陰嚢のな
かに納まっている精巣に関わる疾患として20~30代の若い年代で発症リスクがもっとも高
い男性特有のがんである「精巣がん」について学んでいきましょう。
    
1. 触診
陰嚢を外から触り、しこりの有無を調べます。触診ではがんなのか腫瘍なのかが確定でき
ません。

2. 血液検査
hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)やAFP(αフェトプロテイン)といった腫瘍マーカー
が有効です。腫瘍の発見に役立つだけでなく、治療後の経過観察にも活用できます。ただ
、これらの腫瘍マーカーは、精巣がん以外の病変でも陽性反応がでることがあるので、こ
ちらも血液検査のみでの判断することは難しいがスクリーニングとしては有効です。

3. 超音波(エコー)検査
陰嚢に超音波を当てるだけなので、被曝がなく、患者が感じる苦痛も少ないです。それに
加えて、この検査は臓器や血管などの軟組織や液体の描出に長けているため、腫瘍と水腫
の鑑別も容易なのが特徴です。また、カラードップラー法という血液の流れを検出する方
法を用いれば、血流の方向や速度なども一緒に調べることができます。
基本的に腫瘍の大きさや位置といった大まかな情報がメインとなります。

4. CT検査
腫瘍の性状をある程度細かく診ることが可能で、リンパ節やほかの臓器への転移も発見し
やすいのが特徴です。CT検査は、X線を使って身体の断面を撮影する検査。そのため、そ
うしたメリットがある反面、被曝を伴ったり、造影剤による苦痛を感じたり、費用が比較
的高額であったりといったデメリットも存在しています。精巣がんではそのほか必要に応
じてMRI検査や骨シンチグラフィーなども実施されることがあります。
現代では、寄生虫症は珍しいといわれていますが、梅毒などの性感染症は増えています。
人に感染してしまうのかがんなのか腫瘍なのかの鑑別をするためにも、メンズドックを行
っている施設で年に1度のがん検診をおすすめします。

—————————————————————-
国内唯一の手術・抗がん剤・放射線といった
標準治療だけでなく先進医療など
あらゆる治療法を含んだ「がん相談」が
がんに詳しい医師・医療従事者、専門家に
24時間365日できるがん相談センター
—————————————————————-
がん無料相談センター東日本
0120-609-332
がん無料相談センター西日本
0120-709-332
—————————————————————-
〒104-0061
東京都中央区 1-16-7 銀座大栄ビル5階
がん相談センター

臨床検査技師/緊急検査士
石﨑 沙織

相談する

コメントを残す

PAGE TOP