子宮頸がんが再々発したことを告白した女優・古村比呂さんが、先日ブログを更新し、闘病中の状況について綴った内容が注目されています。
古村さんは、2012年、2017年、そして今年2月に渡って子宮頸がんと転移について公表し治療に励んでいる中、先日の抗がん剤治療のために訪れた病院では治療ができなかったことをブログで発信。担当医の説明によれば、「今日は白血球が少なくて抗がん剤治療ができないから延期に」ということで、抗がん剤治療のために体調を整え、気持ちも前向きに通院した中での治療延期は、「まさか!」という思いだったことでしょう。
古村さんはその時の心境を、「抱えて来た気合いがヒュ~と萎んだ風船のようにちっちゃくなった」と語っています。
このように、受けるには体調管理も重要な抗がん剤治療。今回の「乳がん・子宮がんを語る女子会」では、抗がん剤治療と白血球との知られざる関係についてご紹介します。

1.抗がん剤三大副作用(脱毛・吐き気・白血球減少)

今回の古村さんのような白血球の減少は、抗がん剤治療を受けると起こり得る「三大副作用」の一つ。白血球は体内の細菌やウイルスなどの病原菌に対して闘ってくれる騎士(ナイト)のような存在の細胞です。
元々健康体の状態の体では、白血球が減少するだけで体調に変化があるという訳ではありませんが、白血球が減ってしまうことで体が無防備に近い状態になり、あらゆる細菌などに感染してしまうリスクが高まってしまいます。

2.体を守ってくれる白血球の減少で起こるリスクを管理する

抗がん剤治療中の副作用によっては、とても辛いことですが治療途中の死もあります。
この副作用死の報告の中で最も多いのが、「白血球減少時の感染」です。そのため、白血球が減少中の対策や感染予防の対策は非常に重要になってきます。

【感染症の症状例】
悪寒、頭痛、関節痛、38℃以上の発熱、のどの痛みや腫れ、鼻水、咳、痰、吐き気、腹痛、軟便、下痢、頻尿、血尿、排尿時の痛み、残尿感、おりものの増加、陰部のかゆみ、
傷や吹き出ものの腫れや痛み、歯ぐきの腫れや痛み、歯の痛み 

(1)白血球数が減少する時期を知る

現在、抗がん剤による白血球数が減少する時期が予めわかるため、どの時期に特に注意すべきかについて主治医と確認することができるようです。
一般的なサイクルは、抗がん剤投与後2~3日で白血球の減少が始まり、10日から2週間で最も少なくなり、3週間目以降回復期となることが多いようです。そこで、白血球減少期は体調その他に細心の注意が必要です。

(2)白血球数減少期に気をつけること

●手洗い
食事の前後、トイレ、外出後、掃除の後、庭の手入れ後、ペットと触れ合った後、子供や孫と触れ合った後などは、しっかりと手洗いをしましょう。
●人混みを避ける
やむを得ない場合以外の不必要な外出はなるべく控え、口や鼻の粘膜からの感染をしないように外出の際にはマスクを着用するようにしましょう。
●無理をしない
色々なスケジュールを組んでいたとしても、その日の体調次第では無理せず、キャンセルする勇気を持ちましょう。
●うがい
起床時、食事や薬の服用の前後、外出後は、うがい薬や生理食塩水でうがいをしましょう。
●食事
加熱調理したものを調理後すぐに食べるようにします。その際、なるべく消化の良いものを選んでとるようにしましょう。
●歯みがき
毎食後の歯みがきで口腔内の清潔を保ちましょう。また、虫歯の治療を済ませておくことも大切です。
●入浴
毎日の入浴やシャワーで体の清潔を保ちましょう。もし体調が悪い時は、体力を奪う入浴は避け、清拭しましょう。

3.もし感染症の症状が出たらすぐに受診を

抗がん剤治療による影響で白血球数が減少すると、感染症にかかりやすくなるほか、感染症も重症化しやすくなります。「何かおかしい…」と感じたら、我慢せず早めに受診した方が良いでしょう。
がんの治癒への道のりは決して楽ではありませんが、医療も日々進歩しています。
自分のがんの治療方針について信頼できる病院や、治療について詳しく教えてもらえる担当医と共に歩み、しっかりと治療していきたいものです。

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
乳がん・子宮がんを語る女子会

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