今回は大腸がんと大腸がんがうたがわれるときに行う検査について、説明していき
たいと思います。症状としては下血、血便、便秘・下痢、便が細くなる、貧血や腹
痛などさまざまな症状があります。

■大腸がん
1. 大腸がんについて
まず、大腸がんの範囲ですが、盲腸(俗にいう盲腸になったとかいう部分)・上行
結腸~直腸までにできた悪性腫瘍を大腸がんと呼びます。また、原因として大腸は
粘膜という細胞でできていますがその正常な粘膜のDNAが変異を起こし、がんを促す
遺伝子が現れたり、がんを抑制する遺伝子が働かなくなったりしたことが原因とな
ります。

2. 検査について
大腸がんを見つける検査としては、健診シリーズで説明した便潜血反応で陽性が出
た場合、次に行う検査として大腸内視鏡検査や注腸造影検査があります。

2.-1 大腸内視鏡検査とは
肛門から内視鏡カメラを入れ、大腸の中をテレビ画面に映し出されたモニターで確
認していきます。検査中に確認された腫瘍に関しては内視鏡的に採取され、病理検
査に出されます。

2.-2 注腸造影検査とは
X線の下で肛門から空気とバリウム等をいれ、それによって大腸の形を変形させるこ
とで腫瘤の正確な位置関係や大きさ、腫瘤によって狭まった腸管の狭さを確認します。

2.-3 その他の検査
腹部CTや腹部超音波、MRIがありますが、これは大腸がんがある場合や手術後ある程
度の期間が経過した後、他の臓器やリンパ節に転移していないかを確認するために
行われます。

3.大腸がんで検査する血液検査について
主に、CEAの値を見ていますが、がんを見つけるというよりもがん治療後、年間か経
過した後に再発をしていないかの確認が目的となります。もちろん、がんを見つけ
る目的として検査しても間違いではありませんが、前回にも説明したように腫瘍マ
ーカーは各がんにおいて上昇をする項目が複数あるのであくまで予測や指標として
検査されています。

また、腫瘍マーカー以外には化学療法を受けている患者様には抗がん剤を使用する
前に検査する項目として、白血球(WBC)の中の好中球、血小板、総ビリルビン
、AST、ALT、Creがあります。これらの検査をすることで化学療法が適応になるかの
指標となります。以下に基準値を示します。

3.-1骨髄系
好中球 ≧1500 /μL(mm3) 、 血小板数 ≧100000 /μL(mm3)
3.-2 肝機能
総ビリルビン < 2.0 mg/dL 、 AST/ALT < 100 IU/L
3.-3 腎機能
Cre 各病院の施設基準値上限以下

4.まとめ
大腸がんは食生活の欧米化とともに増加し、厚生労働省の統計では死亡者数も年々
増加しているがんになります。一方、がんにり患している人の割合の2分の1程度が

死亡率ですので比較的に生存率の高いがんとも言えます。しかし、早期発見され内
視鏡的に治療が施せれば、がんは完治し、ほとんど再発が起こりませんので、上記
のような症状が続いたら無理せず、受診をすることが重要です。

臨床検査技師
朝野
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