治療方法の説明を受けた1週間後、早速母の治療が始まりました。
まずは半年間の抗がん剤治療です。

家族揃って説明を聞いた時には、本当に超簡潔で

・母は乳がんである
・ステージ2Aである
・非常に活発ながん細胞である
・まず半年間抗がん剤の投薬治療を行い、半年後に手術をする

以上!というところでしたので、実際のところどのような治療をどのような流れで進めていくのかは、
まだ何も聞かされておらず、母と父が別日に説明を受けに行ってきました。

・抗がん剤治療は、3週間に1回、通院しておこなう
・数時間かけて点滴により投薬する
・風邪を引いたり熱を出したりしたら即刻停止
・免疫力が低下すると大変危険な状態になるため体調管理に注意せよ

このような説明を受けたそうです。

絶対に風邪を引くなというのはなかなか大変なルールだな、と思いつつも、それだけ劇薬を体内に入れていくわけだから当然か、とも思い、我が家は久しぶりに「誰も寝てはならぬ」ではないですが「誰も風邪を引いてはならぬ」状態となりました。
久しぶりというのは、私と妹の受験のシーズンにも同じ状態となり、一家そろってピリピリしており、うがい手洗い、マスク、しょうが入りの紅茶などでとにかく風邪にならないように神経を尖らせていたのでした。

これと同じ状態になりまして、妹と「懐かしいね」などと言いながらも、私たちにできる協力事項はこのぐらいしかないから、と予防線を張ったのでした。

そしていよいよ初めての抗がん剤投薬の日、いくら説明を受けたとはいえ、やはり「どんなかんじなのかな」という気持ちは拭えず、母は前の日はよく眠れなかったそうです。
気丈にしていても、ポジティブに向き合っていても、不安は不安。こんな時だからこそ明るく送りだそう、と「まぁ、帰ってきたらまた様子聞かせて」と笑顔で会社へ出かけました。

その晩、帰宅してもまだ母の姿はなく、時間がかかっているらしいというのを察した私は適当な夕飯を済ませて母の帰りを待ちました。

父の運転する車で帰宅した母は「超待った!超疲れた!」と文句を言っていました。
どうやら予定開始時刻に始まらなかったようで、待合室で3時間も待たされたとの事。

「3時間待って3時間点滴だよ。本当に疲れたわ」
それで帰りが遅くなったと分かり、少しほっとしました。何かあったんじゃないかな、と若干心配になりかけていたのですが、私はそれは表に出さないように努めました。

がんの患者会
母と家族のガンとの闘病記

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