厚生労働省は、2018年3月14日、
「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関する
ガイドライン」を公表しました。
これは、2007年に策定された
「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関する
ガイドライン」の改訂版です。

今後、介護施設や在宅における看取りが増えることを想定し、
介護も対象に加え、ガイドラインの名称にも「ケア」を追加しました。
改訂のポイントは、
本人が自らの意思を伝えられない状態となる可能性を踏まえて、
本人の意思を推定し得る人も含めて、
人生の最終段階における医療やケアの方針について
繰り返し話し合うことの重要性を強調した点です。
「本人は特定の家族等を自らの意思を推定する者として
前もって定めておくことも重要とする」と書かれてあります。

また、人生の最終段階における医療・ケアについて、
「医療・ケア行為の開始・不開始や、内容の変更、中止などは、
医療・ケアチームによって、医学的妥当性と適切性を基に
慎重に判断すべきであり、
医療・ケアチームは可能な限り
疼痛やその他の不快な症状を緩和し、
本人・家族などの精神的・社会的な援助も含めた
総合的な医療・ケアを行うことが必要」としました。

医療・ケア方針の決定手続きとしては、

(1)本人の意思が確認できる場合は、その意思決定を基本とし、
多専門職種から構成される医療・ケアチームとして方針の決定を行う

(2)本人の意思が確認できず
家族などが本人の意思を推定できる場合は
その推定意思を尊重し、
本人の意思を推定できない場合は、
本人に代わる家族などと十分に話し合って決め、
家族などがいない場合や家族などが
判断を医療・ケアチームに委ねる場合はチームで判断する

(3)医療・ケアチーム内や、本人と医療・ケアチーム、
家族などの中で意見がまとまらない場合には、
複数の専門家からなる話し合いの場を別途設置し、
チーム以外の者の助言を得るとしました。

いずれの場合も、
本人にとって最善となる方針を取ることを基本とし、
話し合いの内容は、その都度、文書に残すよう要望しています。

さあ! あなたは、この改訂を受けて
どう行動しますか?
人生の終わり方を決められるのが「がん」なら、
どんな最終医療を希望するのか、
一度は、家族で目を通しておくと良いかもしれません。

看護師
かたおか さちこ

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