前回は各検査項目の大まかな内容を記載しましたが、今回からは各検査項目についての説明をしていきたいと思います。今回は生化学関連より人間の体を作っている物質の中で水分の次に多い蛋白質(たんぱくしつ)関連の検査項目について説明していきたいと思います。

■蛋白質

1.TP;total protein(総蛋白)→ 基準値 6.7~8.3 g/ dl

1-1.TP(総蛋白)とは
食事により摂取した蛋白質は胃でアミノ酸に分解されて腸から吸収され、肝臓で処理されてから体内の各組織へ送り出されます。血液中の蛋白質は数百種類も存在し、体内の水分バランスの調整や食物より摂取されたビタミン、脂肪酸や体内で作られたホルモンなどの運搬、細菌やウイルスからの感染防御など生命維持にとても重要な役割を担っています。

1-2.異常とその原因
高値の場合(高蛋白血症という)は栄養過剰・脱水、感染防御に必要な抗体の増加(ショックや感染症)、通常体内ではつくられない異常蛋白の増加(多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症)などが原因となります。

また、逆に低値の場合(低蛋白血症という)は蛋白質の摂取不足(栄養摂取不足、吸収不良症候群)、体内外への蛋白質の損失(ネフローゼ症候群や腹水・胸水の貯留)、蛋白質合成障害(肝障害、免疫不全症)、蛋白分解の亢進(悪性腫瘍、熱傷、甲状腺機能亢進症、重症感染症)などが原因になります。

2.ALB;albumin(アルブミン)→ 基準値 4.0~5.0 g/dl

2-1.ALB(アルブミン)とは
前述したTPの中の成分の1つでこの成分がTPの約70%と最も多くを占めていて、肝臓で合成されます。役割としては感染防御以外のほとんど全ての役割を担っているといっても過言ではありません。

また、皆さんが飲んだり、点滴や注射など受けたりして摂取した薬が効くのもALBがその薬の成分と結合し、作用するところまで運搬してくれているからです。

2-2.異常と原因
ALBの場合は高値よりも低値の場合が重要で、栄養摂取不足(飢餓、栄養失調症、吸収不良症候群)、肝障害(肝硬変や肝がん)、蛋白の損失(ネフローゼ症候群、タンパク漏出性胃腸症など)が代表的な原因です。

3.今回のまとめ
今回は蛋白質関連ということでそれに関わる検査項目をまとめてみました。参考になったでしょうか。次回、パート3は腎機能関連の検査項目について説明していきます。

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朝野

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