化学療法に伴う味覚の変化や食欲不振は、味を感じづらいだけでなく、「砂を噛んでいるような感じ」「舌に膜が張られている」など、非常に不快感を伴うことがあり、食欲不振につながることも多くあります。味覚異常や食欲不振などが長期にわたり続くと、十分なエネルギーが確保されず、栄養状態が悪くなり、治療の妨げになることがあるので、早期に解決する必要があります。今回ご紹介するのは、「牡蠣のクラムチャウダー」です。亜鉛を豊富に含む牡蠣と野菜が一緒に摂れる簡単クラムチャウダーです。ぜひ作ってみてください。

【材料】2人前
牡蠣・・・6個
ジャガイモ・・・1個
人参・・・半分
玉ねぎ・・・半分
ブロッコリー80g

オリーブオイル・・・大さじ1
小麦粉・・・大さじ2
バター・・・10g
コンソメ・・・1個
水・・・200ml
牛乳・・・100ml
乾燥パセリ・・・少々(飾り用)

【作り方】

ジャガイモは皮を剥き、人参と一緒に1センチ角にきります。玉ねぎは粗みじんにします。ブロッコリーはよく洗い、小さく割いておきます。

フライパンにオリーブオイルをいれて、玉ねぎを炒めていきます。きつね色になったらジャガイモ・人参・ブロッコリーを加えてよく炒めます。全体に小麦粉をふりかけバターも加えて、全体に馴染ませます。

水を加えてひと煮たちさせ、灰汁は取り除きます。その後、カキを加えさらにひと煮立ちさせます。牛乳とコンソメを入れて味を整えます。

器に入れて、乾燥パセリを上から少々散らせば完成です。

作ってみると意外と簡単で、食材は家庭にあるもので基本賄えます。味覚障害では舌にある味を感じる味蕾(みらい)という器官が深くかかわっており、中でも亜鉛不足による原因が多いようです。亜鉛は100種類以上の酵素に含まれる必須元素で、タンパク質・脂質や糖質の代謝に関与し、細胞の生成や骨格の発育にも関与しています。亜鉛を多く含む食品の代表は牡蠣、牛肉、豚肉やウナギなどです。今回のレシピでは緑黄色野菜であるブロッコリーやニンジンも使用し、ビタミンAやビタミンC、葉酸など抗酸化作用や免疫力の向上なども期待できます。

■管理栄養士からのワンポイントアドバイス!
口の中が乾燥することで味の成分がうまく味蕾に運搬することが困難になるので、こまめに「うがい」や「水分補給」を心掛けましょう。また食後のブラッシングも大切です。

食事では塩味は控え、レモンなどの柑橘類を取り入れると味覚の刺激になります。その他にも昆布やカツオ・胡麻などの風味や香りを利用すると良いでしょう。味を感じにくい場合には果物や酢の物を多く取り入れてみましょう。

管理栄養士
小笠原

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