欧州での調査では、がん患者の在宅死亡率は
イングランド22.1%、ベルギー27.9%、イタリア35.8%、オランダ45.4%。
多くの国でがん患者のほうが、非がん患者に比べて
在宅死亡率が高いことが報告されています。

また、英国では、2010年のがん患者の自宅死亡率が27.3%
(前自宅死亡率は20.8%)と報告されており、
近年増加に転じていることが報告されていました。

日本では、がん医療における在宅死亡率は、
諸外国と比較しても低く、
緩和ケア病棟での死亡率でも
英国の16.5%に比べ、日本は2.7%と低くなっています。

これらのことから、日本では一般病棟で
最期を迎える人がまだ多くいるということが分かります。

その原因として、「医師からの説明が遅すぎた」という
結果が出ており、
その他の因子としては
「緩和ケアにより命が縮まると家族が考えていたこと」
「患者の状態変化に備える準備が
十分にできていなかったこと」
があげられています。

この結果から見ても、
医療者とのコミュニケーション不足は明らかです。

このように、患者、家族への「情報提供」、
(これは、タイミングも大切です)
それに並行した「心のケア」はとても重要だと
感じます。

患者、家族が理解、納得して、
自ら選択できるようなサポートを行わないと、
御本人が亡くなった後
家族を含めた周囲の人々の気持ちも
立ち直れないままになってしまいます。

大切な人の最期の時間をどこで迎えるのか。

自分の親が亡くなりそうという時なら、
仕事を休んででも、じっくり介護をした人が、
その先の人生は絶対に豊かになります。

実際に、御本人より家族の人が途方に暮れて
「何をどうして良いのか分からないんです」と
話される声も多くお聞きします。

そんな思いをする御家族が1人でも少なくなるように
そして、御本人も安心して最期の時間を
過ごせるように、これからも病院の外から、
必要な人へ、必要なサポートを
提供し続けていきたいと思います。

看護師
かたおか さちこ

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