さて、今回は脂質項目の説明をしていきたいと思います。最近はテレビでも多く取り上げられ、動脈硬化や心筋梗塞などの病態とともによく聞かれているのではないかと思います。また、ダイエットしている人には「脂質は敵だ」と思っている人もいるかと思いますが、からだにとっては意外と大切な成分のため、バランスよく摂取することが重要です。

■脂質項目

1.T-cho(総コレステロール)→ 基準値:128 ~ 219 mg/dL 

1-1.T-cho(総コレステロール)とは?
血液中のコレステロールは脂肪酸と結合しているものとしていないものにわかれます。その2種類を併せてT-choと呼んでいます。そのコレステロールですが、胆汁やステロイドホルモン(性ホルモンなど)の材料になるなど、重要な役割があります。また、総コレステロールには肝臓で作られるものと食事により摂取されるものがあり、どちらも水に溶けないため、血液中ではタンパク質と結合し、リポタンパクとして存在しています。

2.HDL-C(高比重リポタンパクコレステロール)→ 基準値:40 ~ 96 mg/dL  

2-1.HDL-C(高比重リポタンパクコレステロール)とは?
肝臓で作られるコレステロールの中の一つで、血管壁に付いた余分なコレステロールを取り除いて肝臓に運ぶ働きがあります。俗に言う「善玉コレステロール」のことです。

3.LDL-C(低比重リポタンパクコレステロール)→ 基準値:65~139 mg/dL  

3-1.LDL-C(低比重リポタンパクコレステロール)とは?
2-1と同様に肝臓で作られるコレステロールの中の一つで、HDL-Cが善玉コレステロールと呼ばれるのに対して、LDL-Cは俗に「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
理由として、LDL-Cは肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ働きがあり、高血圧や血糖値が高い場合、喫煙、ストレスなどにより血管壁に損傷が起こるとコレステロールが付着し、アテロームと呼ばれる沈着物を形成し、動脈硬化の原因となります。また、LDL-Cの中には小型高密度型LDLというものがあり、通常のLDL-Cよりもさらに上記のような状態を作りやすく「超悪玉コレステロール」と呼ばれています。

4.TG(中性脂肪)→ 基準値:30 ~ 149 mg/dL 

4-1.TG(中性脂肪)とは?
中性脂肪またはトリグリセリドとも呼ばれ、食事により摂取される脂肪のほとんどを占めています。中性脂肪はエネルギー源として使われますが、余分なものは脂肪組織や肝臓に蓄えられますが、制限がなく余分なものがあればあるだけ蓄えられてしまうため、肥満になります。また、血中ではCM(カイロミクロン)またはVLDL(超低比重リポタンパク質)という物質で存在しています。

5.今回のまとめ 
今回は脂質項目とは?というかたちで各々の項目の要点をまとめました。ですので、次回はその異常と原因についてまとめていきたいと思います。

臨床検査技師
朝野
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