「ケンシン」という言葉はよく聞くと思います。
「明日はケンシンだから朝食抜かなきゃ」といった経験ありませんか。
    
この「ケンシン」。
「健診」と「検診」で意味がまったく違います。
今回はこの違いを明確にしていきましょう。

■「健診」は健康であるか否かを確かめるもの

健診は健康診断のことで、「疾患の危険因子」があるか否かを見ていくものなので
「特定の疾患」を発見するものではありません。
問題なければ当然良好であり、その健診は有効だったということになります。

疾患の危険因子が発見され、リスクがあると判明した場合、
生活習慣を改善するきっかけになり、
自らの健康管理を見つめなおすことが重要になってきます。
人間ドックも健診に含まれ、健診は予防医学の一次予防である疾患発生そのものを防ぐ
効果があります。

■「検診」は特定の疾患を早期に発見・治療するもの

検診は特定の疾患に特化して早期に発見し早期に治療することが目的です。
予防医学の二次予防にあたるものです。
例えば、子宮がん検診や乳がん検診などの「がん検診」は検診の代表例です。

厚生労働省が公表している「国民生活基礎調査」によると、胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん検診の受診率は、2013年の肺がん検診の平均を例にすると男性47.5%、女性37.4%でした。胃がん、大腸がん、肺がんなどの男女共通のがん検診では男性の方が女性より受診率が高い傾向があります。しかし、女性特有のがんの検診は、乳がん43.4%、子宮がん42.1%と受診率は高くなっています。このように男女による受診率の違いはありますが、国は「がん対策推進基本計画」の中で2017年6月までにがん検診平均受診率を50%台まで引き上げたいとしています。(胃・肺・大腸は当面の間40%)。

多くの人は、仕事が忙しいから、検査が苦痛だから、わたしは大丈夫という過信などの理由から受診していない現状があります。早い段階から発見して治療すれば治せる可能性が高まります。そのためにもまずは、がん検診を受けることが大切です。

臨床検査技師/緊急検査士
石﨑 沙織
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