胃がんは、日本人に多いがんの一つで死亡率は肺がんに次いで2番目に多いがんです。現在では、がん検査やテレビ・CMで取り上げられる機会が増えたことで減少傾向にあり、早期発見することで完治しやすいがんです。今回はそんな胃がんの種類やリスク要因・予防法をご紹介します。

■胃の働き
胃は消化器官の一つで、食道と小腸の間にある臓器です。食べ物や飲み物を貯めておいて、溜めている食べ物を胃液や分泌して消化することで胃の先にある小腸へと送り出す役割があります。

■胃がんの種類
胃がんは胃の内壁にできる悪性の腫瘍で早期の胃がんでは5つのタイプに分類でき、進行胃がんでは5つのタイプに分類できます。また近年注目されているスキルス性胃がんは進行がんの4型に分類されます。

1.早期胃がん(そうきいがん)
早期胃がんは悪性腫瘍が胃壁(いへき)の比較的表面の粘膜下層までのできるがんで、胃の粘膜がもり上がっている、へこんでいるなどの見た目で分類されます。

2.進行胃がん(しんこういがん)
進行胃がんは粘膜層から筋層までに達したがんで1型から5型までに分類されます。

・1型(腫瘤型):腫瘍がもり上がっている
・2型(潰瘍限局型):ドーナツ状の腫瘍のもり上がりと潰瘍ができる
・3型(潰瘍浸潤型):ドーナツ状の腫瘍のもり上がりと潰瘍ができていて、粘膜との境目が判断しにくい
・4型(びまん浸潤型/スキルス性胃がん):もり上がりや潰瘍化はしていないが、胃壁が硬くなり粘膜との境目が判断しにくい
・5型:1~4のどれにも分類できないもの

2-1.スキルス性胃がん
スキルス性胃がんは胃がんのうちの10%で日本人に多いがんです。リスク因子は他の胃がんと変わりませんが、早期発見が難しく、進行が早いため腹膜に転移しやすいがんです。他の胃がんは50代以降に多いがんですが、スキルス胃がんは30~40代の女性に多いがんです。

■胃がんのリスク要因
胃がんは喫煙、飲酒、食生活の乱れや塩分濃度の高い食事、熱い飲食物を好んで食べる、ヘリコバクター・ピロリ菌が持続的に感染することなどで胃がんへのり患率は上昇します。特に、ヘリコバクター・ピロリ菌は胃がんとの大いに関係があることが近年の研究結果によって分かっています。

■胃がんを予防するには
胃がんを予防するには禁煙することや食生活を見直すことが大切です。塩分の少ない食事や熱い飲食物を控えること、ビタミンA・C・E、β-カロテンを多く含む野菜や果物を摂ることを心がけましょう。また、緑茶に含まれるカテキンも胃がん予防に効果があることがわかっています。

■まとめ
胃がんは日本人に多いがんの一つですが、まだがん検診を受ける人は少ないのが現状です。胃がんの早期発見し、早期治療することで完治しやすいがんですので、一度検診を受けてみませんか。

臨床工学技士
宮座 美帆

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