皆さんこんにちは。前回は「労災保険制度」の中から「介護(補償)給付」についてご紹介いた
しました。今回は労災保険の中から、「遺族(補償)給付」に関わる給付内容についてご紹介
していきたいと思います。

【遺族(補償)給付】

・業務または通勤で亡くなった労働者の遺族に対して支払われる給付になります。
・業務災害だった場合は「遺族補償給付」という名称で給付となり、通勤災害だった場合は遺
族護給付」という名称で給付となります。
・遺族補償給付には「遺族補償年金」と「遺族補償一時金」の給付方法で支給されます。
・遺族給付には「遺族年金」と「遺族一時金」の給付方法で支給されます。

<遺族(補償)年金の給付要件>

・遺族(補償)年金の受給資格者になれるのは、被災労働者の死亡当時、その収入によって
生計を維持していた労働者の配偶者、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹です。
・妻以外の遺族については、労働者の死亡当時に一定の高齢または少年であるか、一定の
障害の状態にあることが給付要件になっています。受給権者の順位は下記の通りです。

[受給権者の順位について]

妻、60歳以上または一定の障害の状態にある夫
18歳に達する日以降の最初の年度末までの間、または一定の障害の状態にある子
60歳以上、または一定の障害の状態にある父母
18歳に達する日以降の最初の年度末までの間、または一定の障害の状態にある孫
60歳以上、または一定の障害の状態にある祖父母
60歳以上、18歳に達する日以降の最初の年度末までの間、または一定の障害の状態に
あるにある兄弟姉妹
55歳以上60歳未満の夫、父母、祖父母、兄弟姉妹
・受給権者の順位にある「一定の障害」とは、障害等級の第5級以上の身体障害のことを指し
ます。
・配偶者の場合は、婚姻の届け出をしていなくても事実上婚姻関係と同様の事情にあった方
を含みます。
・被災労働者の死亡当時に胎児であった子は、生まれたときからの受給資格者となります。
・受給権者の上位の方が死亡などで受給権を失った場合、次点の方が受給者となります。
・55歳以上60歳未満の夫、父母、祖父母、兄弟姉妹は、受給権者となっても60歳になるまで
は年金の支給は停止されます。

<遺族(補償)年金の給付内容>

・給付内容と額については、受給権者や受給権者と生計を同じくしている受給資格者(55歳以
上60歳未満の夫、父母、祖父母、兄弟姉妹は60歳になるまで含めない)の数応じて決まって
いきます。
・給付内容については「遺族(補償)年金」「遺族特別支給金(一時金)」「遺族特別年金」の3
種類があります。
・受給権者が2人以上いるときは、その額を等分した額がそれぞれの受給権者が受ける額に
なります。

※給付基礎日額は、労働基準法の平均賃金に相当する額をいいます。
※算定基礎日額は、給付対象となる労働者が事業主から受けた特別給与の総額を365で
割った数をいいます。特別給与は、ボーナスに代表される一時的または突発的に支給される
給与のことです。
・遺族(補償)年金は、被災労働者が亡くなった日の翌日から5年を経過すると時効により請
求権が消滅します。

次回も引き続き、「遺族(補償)給付」の給付内容についてご紹介します。

社会福祉士
佐々木

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