がん治療中は副作用として乾燥やかゆみ、色素沈着といった皮膚障害が起こること
があります。皮膚障害を予防するには保湿と清潔がとても重要。そこでここではお
顔の保湿ケア用品の選び方についてお伝えします。

保湿ケアは化粧水・美容液・乳液・クリームの4つのアイテムで行います。
化粧水は「柔軟化粧水」「収れん化粧水」「ふきとり化粧水」の3つに分類されます
が、必ず「柔軟化粧水」を選ぶようにしてください。柔軟化粧水の役割は角層への
水分補給と水分保持。乾燥を予防してくれます。一方で「収れん化粧水」は皮脂の
分泌抑制、「ふきとり化粧水」は角層の除去の目的があり、乾燥を助長してしまい
ます。

美容液は「保湿美容液」「美白美容液」「アンチエイジング美容液」の3つに分類さ
れ、さらに「部分用美容液」や「紫外線防止用美容液」などがあります。がん治療
中は「保湿美容液」と目元・口元用の乾燥へは「部分用美容液」のダブル使いがお
すすめです。「美白美容液」などはお肌の状態によっては使用しても大丈夫な場合
もありますが、配合成分や濃度によってはお肌への刺激となることがありますので
、トラブルが起きやすいがん治療中は避けるのが望ましいです。

乳液の役割は化粧水では補えない油分を与えることです。サラサラした感触または
コクのある感触の2つのタイプがあります。お好みの感触や使用感で選んでよいでし
ょう。朝は紫外線防止効果のある乳液や肌色のついたベースメイク効果のある乳液
もありますので、活用してみましょう。

クリームは化粧水・美容液・乳液で与えた水分、油分、成分を閉じ込める役割とク
リームの油分によって乾燥を防ぐ役割があります。お肌の乾燥をしっかり予防した
いがん治療中には積極的に使いましょう。さっぱりしたタイプとしっかりコクのあ
るタイプに分かれますが、お肌を守るためにはしっかりコクのあるタイプがおすす
め。

最後に、がん治療中でも安心して使える保湿成分、ヒアルロン酸・コラーゲン・セ
ラミドを紹介します。

ヒアルロン酸は、もともとお肌の奥(真皮)に存在しており、水分保持の役目をし
ています。皮膚表面の水分を効果的に保つ保湿成分として、多くのスキンケア用品
に用いられていますので、迷ったらヒアルロン酸配合のものを選びましょう。いつ
でもどこでも購入できるので、とても手軽です。
コラーゲンは、皮膚や骨、血管などに多く存在する繊維状のタンパク質で、保湿剤
としてのコラーゲンは水分保持力に優れており、お肌をしっかりと保湿してくれま
す。

セラミドは、角質の水分を保持して、外部からの刺激を防ぐ役割(バリア機能)を
持っています。セラミドも体内で作られますが加齢などによって減少することがわ
かっています。セラミドの保湿力とバリア機能については研究が進んでおり、最近
ではスキンケア用品に配合されることが多くなっています。

以上、がん治療中のお顔の保湿ケア用品の選び方についてお伝えしました。皮膚障
害を予防するには保湿がとても重要。ぜひ参考にしてみてくださいね。

看護師・保健師
藤田
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