皆さんこんにちは。近年私たちは「災害」「被災」という言葉をとても多く見聞きするようになっ
てしまいました。日本各地でさまざまな災害が起こり、多くの人の命が失われ、多くの人の生
活に影響を及ぼしていることを私も実感しています。記憶に新しい所では、平成23年(2011年
)3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)はもちろんのこと、平成28年(2016
年)4月14日に起きた熊本地震、平成30年(2018年)6月28日から7月8日にかけて起こった平
成30年7月豪雨、そして平成30年(2018年)9月6日に起きた北海道胆振東部地震です。

私自身実際に体験した災害がありますので、他の地域で起こった災害のニュースが飛び込むたび
に、当時の恐ろしい惨状や自身に降りかかった「命の危機」を思い返してしまいます。

【災害と支援について】
このような災害では、既に「保健・医療・福祉」の何らかのサービスを利用している人々はもち
ろんのこと、避難をはじめとする被災関連のさまざまな影響から、新たに保健・医療・福祉の
支援が必要な人々が増加していく傾向があります。そして、それらに関連する支援者もまた
同時に被災している状況下においては、制限のある対応しか物理的にできない状況にも陥り
ます。このことから支援の「受け手」も「担い手」も同時に一時的な混乱を来たし、さまざまなサ
ービスが一部で途絶えてしまうこともあります。

このような中で、国や地方自治体の迅速な対応はもちろんですが、現場で今まさに起こって
いる不安・混乱を1つ1つ明らかにし、どのようなニーズがどのくらい必要であるかを把握して
対応するためのチーム作りが他分野・他職種で横断的に行われます。この組織づくりのスピ
ードも、さまざまな災害を経験した結果とても速くなりましたが、そもそものライフラインの整備
や経済的・社会的インフラ整備が整うのは災害の規模や内容によっても大きく変わります。そ
のため、個人の特徴に合わせた支援を明確に受けるには、やはり相応の時間がかかります。

【災害と保健・医療・福祉サービスについて】
もともと保健・医療・福祉の何らかのサービスを受けていた人々は、自身の「生きる」や「暮ら
す」を守るために、自宅以外で専門的サービスを受けることが多くあります。例えば持病のあ
る人は定期的に飲んでいる「お薬」が手元に無ければ、病状の悪化はもちろん、精神的な不
安感も増していきます。また在宅酸素を利用している人にとっては、災害の結果として長期間
の停電や酸素圧縮機の破損があれば、酸素ボンベに頼らざるを得なくなります。

その酸素ボンベがいつ届くのか、連絡手段も無ければ全く安心ができません。
また、災害時において支援の手が届き始める場合、個別的な需要を満たすものではなく一般的な
需要を満たすものが一律に提供されることが殆どです。そのため、特に個別的な対応が必要であ
る保健・医療・福祉サービスを利用している人にとっては、事前にできる範囲の個別的な準備を
していくことも必要になっていきます。

これらを踏まえ、次回からは災害が起こる前に私たちが事前にできる、災害時に困らないた
めの個別の準備について触れていきたいと思います。

社会福祉士
佐々木

この執筆者の記事一覧

がんと療養

がんと付き合いながら働くこと

暮らしとお金

医療者コラム

PAGE TOP