今や私たち日本人は、日本に住みながらあたりまえのように世界中の食べ物に触れる機会があります。特に肉類や小麦製品の消費が増える一方、米や魚、そして野菜の消費が減っているといわれています。

こうした「食の欧米化」は、日本人に食の選択肢をおもたらした半面、洋風に偏った食事に含まれる過多な脂質や食物繊維・ビタミン不足などにつながり、それまではあまりかかることが少なかったとされる病気やがんのリスクを増加させる要因にもなっているそうです。

人生100年時代。女性がいつまでも若く健康であり続けるためには、食事について考えることはもはや避けては通れません。そこで、今回は生活習慣病やがんを寄せつけない食事とはどんなものかについて語りたいと思います。

■日本人の食事と病気について
ここ数十年で変化したとされる、食事と病気との関係性。
具体的には、大腸がんや乳がんや前立せんがんなど、戦前の日本人にはあまり見られず、逆に欧米では多かった病気が、戦後以降食事の変化にともない日本人にもジワジワと増えてきたことは、公的機関の統計でも表されています。

また、がんだけにとどまらず肥満やメタボリックシンドローム、心臓疾患、高血圧、糖尿病などといった生活習慣病も増えています。
私たち人間にとって、すべての病気を予測予防することは難しいかもしれませんが、喫煙や過度な飲酒とともに毎日食べるものをどう選択するかによって、未来の自分が病気になりやすくならないように気をつけることはできるのではないでしょうか。

■日本食は美容・健康・アンチエイジングに
お米を主食とする日本食は、脂質が少なく食物繊維やビタミンも豊富なので、実はダイエットだけでなく、美容や長寿などを目指すにはふさわしい食事です。
にもかかわらず、日本国内ではどんどん「お米離れ」「和食離れ」が進む一方で、近年の欧米諸国ではむしろバランスのとれた栄養素をとれる面が注目され、日本食を選ぶ人が増えているという逆転の現象が起きているのは皮肉です。

<日本食のメリット>
・昔ながらの「一汁三菜」というスタイルは、炭水化物、たんぱく質、食物繊維、ビタミン類が効率的に摂りやすい。
・日本食のメニューでは、洋風なメニューよりも脂質が少ないものが圧倒的に多い。
・日本食の基本である「出汁」を使うことで、塩分の使い過ぎを抑え、食材そのものの味わいを引き出す調理が可能になっている。
・日本食で使われる発酵食品(みそ、しょうゆ、納豆、漬物など)は、アミノ酸が豊富で、腸内環境を整える効果がある。

日本食は調理の手間はかかりますが、からだにもやさしく、素材本来を楽しめる調理方法でもあります。また食べることで病気を寄せつけにくくできるので、洋風な食事が中心になっている人は、これからぜひ週に何度か取りいれてみてはいかがでしょうか。

■普段日本食派の人も気をつけたいのは「塩分」
なかには、「普段から毎日和食を食べている」という人もいると思います。
それをさらに健康的にしていくために注意したいのが「塩分」です。

厚生労働省の調査(平成28年)によると、日本人の塩分摂取量は1日あたり平均で9.9g。ところが同省が発表している食塩の摂取目標量は、18歳以上の男性8g未満、18歳以上の女性7g未満とされ、実に男女ともに約2~3gほどオーバーしていることがおわかりになるかと思います。その摂り過ぎの要因が調味料の使用量にあります。

たとえば、おしょうゆ自体は発酵食品でおいしいだけでなく健康にもよい調味料ですが、しばしば食卓に置かれ、後から味つけに使われることが多いので使い過ぎには要注意です。塩分の摂り過ぎは、高血圧になるため量には気をつけましょう。

そこで、もし「ちょっと味が薄いな……」と感じたら、レモン、すだち、酢といった酸味を加えてみたり、ネギ、にんにく、しょうがといった薬味を使ったりして工夫してみましょう。

医食同源がかなう「日本食」。私たちも見直してみましょう!

<参考>
・一般社団法人日本アンチエイジングフード協会
http://anti-agingfood.com/9/

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
アンチエイジングを越えたハイパーエイジング女子会

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