不妊治療を始めると妊活仲間(サークル等)ができることもあるでしょう。
共に悩み、情報共有し、支え合ってきた仲間がついに妊娠したことを知り、本来は喜ぶべきなのに喜べない自分に気づいたとき、自分の心の持ちようをどうすればいいか悩む人がいます。今回の「不妊治療を語る女子会」は、妊活中の夫婦に向けて妊活仲間が妊娠して素直に喜べないときについて語ります。

■妊活仲間の妊娠を素直に喜べない -経験者の生の声-
同じ境遇で結ばれていた関係が変わっていったとき、本来なら喜んであげたいけれども「素直に喜べない」というのが本音でしょう。そんな妊活経験者の声をご紹介します。

・お互い赤ちゃんができない共通の悩みで支え合っていた関係が、彼女の妊娠によって崩れ去り、「おめでとう」というもののそれっきり。素直に喜べない自分にも嫌になる。
「次こそは!」と奮起するもやっぱり自分のところには赤ちゃんは来てくれず、落ちこむ。

・「妊娠したよ!」という連絡が来て以来、その後友人から連絡はこなくなった。もしかしたら私のことを気遣ってくれてのことだったかもしれない。私も彼女のお腹が大きくなるのを直視できないと思うから、複雑な心境だけどこれで良かったのだと思うようにしている。

・「つわりが苦しい」「(お腹の子が)〇㎝になってた」など、嬉しそうに話してくるが、彼女から声をかけられるたびに自分が妊娠できないことを責められているように感じて苦痛に感じてしまう。彼女が産休に入り、いなくなったので現在は正直ホッとしている自分がいる。

■妊活仲間が妊娠した時の心の持ちよう
不妊治療をしていた筆者の場合、妊活仲間の妊娠だけでなく、道行くマタニティーマークをつけている女性たちを見るだけで、「不妊の大変さがわからないから、堂々と付けられるんだ」と卑屈に感じてしまうこともありました。

治療期間が長くなればなるほど、情緒も不安定になっていったように思います。
でも、不妊治療をして1年半過ぎたころ(流産も3回経験)には、妊娠に対する期待と失望のサイクルにも疲れ果て、淡々と治療をこなすようになっていきました。
そして、無の境地になっていた頃に妊娠をしました。

今思えば、「妊娠したい!絶対に赤ちゃんがほしい」という気持ちが強すぎ、そればかり考えて自分自身にストレスをかけていたのかもしれません。
妊娠にストレスは大敵といわれるにもかかわらず、そこから簡単に逃れることができないのが不妊治療の現実です。

今、妊活中の人や不妊治療をしている人にいえるとすれば、もちろん妊娠したいという気持ちはありますが、妊娠・不妊治療だけで頭がいっぱいにならないよう気持ちを分散させるとよい方向に向かうこともありますよ、ということです。

例えば、「仕事で成果が出るよう精一杯やりきる」「趣味を広げてみる」「資格取得を目指す」など何でもよいので、不妊や妊娠以外のことを考える時間を増やしてみるのです。
無理やりそういった環境をつくってみることで、自然と不妊につきもののストレスから解放されていくでしょう。

■さいごに
たとえ妊活仲間の妊娠報告を素直に喜べなかったとしても、卑屈に感じたりしてしまうことをどうか悪く思わないでくださいね。

だって、そもそも妊娠はがんばって何とかなるものではないからです。(私も身をもって経験しました)どんなに時間やお金をかけても、授からないことはあります。だからこそ不妊治療中は心のバランスを保つのが非常に難しいのです。

みんな悩み苦しみ、そして例えようのないモヤモヤとした気持ちを誰かに共感して欲しくて「妊活仲間」を求めていくのです。

また治療を経てめでたく妊娠した人の中には、マタニティハイの状態になってしまう人もいます。そのため悪気はなくても、つい相手を傷つけるような言動をする場合もあるかもしれません。
簡単ではありませんが、できる限り周りに左右されず「私は私」という気持ちをしっかりともてるように、自分の気持ちをコントロールできるとよいのかなと筆者は思います。

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
不妊治療を語る女子会
PAGE TOP