食べ物を食べたときに人が味を感じる仕組みは、味の物質(五味)が味覚センサーの味蕾(みらい:舌や軟口蓋にある食べ物の味を感じる小さな器官)に運ばれて、味蕾から脳へと信号を出すことによって、脳が味を感じるからです。食事というのは、生きていくうえで重要な楽しみの1つ。その楽しみが感じられないのはとてもつらいことになります。食事を味わえるようになり、また食事の楽しさを思い出してほしいということで、塩味・しょうゆなどを苦く感じる人がおいしく食べられることをテーマにした今回のレシピは『彩り鮮やかトマトとオクラのみぞれ和え梅風味』です。さっぱりと食べられて、食欲をそそる一品です。

『彩り鮮やかトマトとオクラのみぞれ和え梅風味』

材料【2人前】
トマト・・・中サイズ1個
大根・・・150g
オクラ・・・2本
大葉・・・5枚
梅干し・・・2個
胡麻・・・少々(飾り付け用)

【作り方】


トマトのヘタを取り、湯むきします。その後、オクラをゆでておきます。


湯むきしたトマトは角切りにし、ゆでたオクラは粗熱が取れたら、小口切りにします。大葉は細切りにし、梅干しも細かく切っておきます。大根は皮を剥き、すり潰します。水分は適度に絞り、水っぽくならないように注意してください。


ボウルにすべての食材を入れて、味がなじむように全体を混ぜ合わせます。


器に盛りつけて、最後に飾り付け用の胡麻を上に振りかければ完成です。

大葉に含まれるシソアルデヒドは消化酵素の分泌を促し、食欲増進にもつながります。また、梅干しには疲労回復効果が期待できるほか、食欲がない時にも食べやすいです。風味もあり、塩味を一切使わなくても、酸味や風味でカバーできるかと思います。

塩味やしょうゆを苦く感じる場合は、その味を控えて、甘みや酸味などをうまく利用すると良いです。大葉やレモン、梅干し、ゆず、生姜など風味豊かなものを利用してみましょう。いろいろなものを試してみて、比較的食べられるものを取捨選択して取り入れましょう。また、目からでも食事を楽しめるように色彩や彩りを積極的に取り入れて、食感や温度にも変化を持たせると良いです。

■管理栄養士からのワンポイントアドバイス!!
味覚異常を感じる人の中には、食事に対する嫌悪感を抱き食欲が低下し体重減少につながる恐れがあります。栄養補助食品をうまく使うという手もあります。また、口腔環境を清潔に保つことも大切で、食後の歯磨きを忘れずにしましょう。また、口腔内は乾燥しないように、こまめに水分補給しましょう。

管理栄養士
小笠原

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