生理用ナプキンは、体にとってあまり良くないといわれているということをお話しし
ましたが、ではなぜ、体に良くないといわれてしまうようなナプキンがあるのでしょ
うか?

現代の生理用ナプキンは、戦後高度成長期の時代に生まれました。それまでは脱脂綿
をショーツに当てたり、さらに前には女性は月経の時には脱脂綿の綿球を膣に詰め
て、トイレで経血を出すときに脱脂綿を交換するというようなスタイルでした。

洋服になる前は、ショーツではなくフンドシの時代。フンドシだと、ナプキンのよう
なものはズレてしまい、使い物になりません。もちろん、その時代はナプキンという
概念もありませんでしたが、現代のようなナプキンに経血を出すという月経の常識と
は全く違うものでした。

フンドシの時代は遠い昔のお話ではありますが、人間の体はその時代から大きくは変
わっていないものです。特に、月経があることは変わらないことです。しかし、当時
の女性は月経の時は脱脂綿の綿球だけで過ごし、現代のようにナプキンを必要として
いませんでした。それは、排泄の時に経血を出していたからです。

この時代の女性は、経血は自力で排出するということが当たり前でした。しかし、現
代はナプキンに経血を出しています。女性が社会へ進出すると同時に、トイレへ行っ
て経血を出すタイミングを取ることが難しくなり、経血を受けるものが必要になった
からです。

ナプキンができてから、「経血はナプキンへ出すもの」としてきました。トイレに
行って経血を出さなくても済むようになり、便利にはなりましたが、その反面、婦人
科のトラブルが増えてきたのです。

まだ、科学的根拠や論文は多く出されていませんが、時代の流れの中で、ナプキンの
普及と比例して、婦人科疾患が増えたこととの因果関係がないとはいえないでしょ
う。

では、生理用ナプキンには一般的な生理用ナプキン以外にないのかというと布のナプ
キンもあります。また、オーガニックの素材でできているものもあります。

生理用のナプキンの素材はさまざまです。最近では高分子ポリマーが不使用、そし
て、100%オーガニックコットンで作られた生理用ナプキンもあります。一般的な生理
用ナプキンは、体のために作られたのではなく、便利なものとして作られ、吸収力が
高いという便利な点もあります。布のナプキンは体には優しいものの、洗濯するとい
う手間もあります。自分の生活スタイルによって使い分けると良いでしょう。

看護師・保健師・予防医学指導士
和田 路子(わだ ろこ)

看護師として実務18年目となる。
国立大学医学部看護学科卒業後、公立病院周産期センターにて勤務。
がん看護や周産期ハイリスク事例、NICUにて多くの実務経験を経る。
自身の不調の経験から、予防医学のに出会い、予防医学指導士の資格を取得。
女性の看護経験から多くの女性にセルフケアの重要性を伝えたいと感じ、女性の体について知るためのセミナーや子宮ケアについての講座を行っている。

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