わたしたちが日頃なにげなく調理をする際に使うオイルには、さまざまな種類があります。サラダ油、ゴマ油、オリーブオイルあたりは使われることも多く、キッチンに常備して調理別に使い分けしている人もいます。オイルはからだには不可欠な食材であり、種類によっては積極的に摂ることで美容や健康にいいものや、逆に摂り過ぎると健康を害する可能性のあるものもあります。

そこで、今回はがんや病気予防とアンチエイジングの両方で積極的に摂りたいオイルについてご紹介したいと思います。

■家庭常備率が高いオリーブオイル
オリーブオイルはポリフェノール、リノール酸、オレイン酸が豊富で、調理による劣化が起こりにくいオイルです。血中の中性脂肪とLDLコレステロールを下げる効果があるので、血液がサラサラになるといわれています。サラダ油よりは値はやや上がるものの、その他のオイルよりは比較的手に入りやすくクセも少ないので、サラダ油に置き換えて調理できるので便利なオイルです。

また加熱調理にも向いているので、ドレッシングやマリネ以外だけでなく、炒め物や揚げ物にも使えます。注意点としては、加熱でも劣化しにくいとはいえ、やはり劣化はしているので、揚げ物で使ったオリーブオイルの使いまわしは避けた方が無難です。
少ないオイルで揚げ物をするときは、「揚げ焼き」がおすすめです。

■風味もよく肝臓にもいいゴマ油
肝臓は、元々アルコールをはじめ、体内に発生したさまざまな物質を解毒してくれる役割があります。その肝臓にいいのが、ゴマ油に含まれるゴマグリナンという抗酸化物質で、肝臓を保護する作用があります。
ゴマ油は高温調理では劣化しやすいため、できればドレッシングや和え物など生食で摂るのが向いているオイルです。ゴマの香ばしい香りを楽しむために、食べる直前に回しかけ、サッと混ぜて食べるのがおすすめです。

■上質な睡眠でアンチエイジングするにはナッツオイル
からだを休息させ肌のターンオーバーを正常に働かせるためにも、日々の睡眠は大切にしたいものです。そこで食事に摂り入れてみたいのがナッツオイルです。アーモンドオイル、クルミオイル、マカダミアナッツオイルなどに含まれるアミノ酸のトリプトファンは、精神を安定させて安眠へと導くセロトニンの原料になります。
そのため、ナッツオイルは「やさしく効く天然の睡眠薬」ともいわれています。
さらにナッツオイルは脳機能も高めてくれるので、認知症やうつ病予防にも効果的です。小さじ1杯程度をサラダなどにかけて食べるのがおすすめです。

■血管を保護するオメガ3が豊富なエゴマ油やアマニ油
わたしたちのからだには絶え間なく血液が流れていますが、加齢とともに血液もドロドロになり、また血管もつまりやすくなったりします。血液の流れをスムーズにし、血管に負担をかけずに保護してくれる作用があるのがオメガ3です。
エゴマ油やアマニ油は普段あまりなじみのないオイルですが、実はオメガ3の一つであるαリノール酸が多く含まれ、動脈硬化を予防・改善してくれる効果があります。

ただし、オメガ3は加熱に弱く劣化しやすいという特徴があるため、スーパーなどでも小さな容器で売られています。購入後は2か月以内に使い切ることが大切です。
基本は生食なので、ドレッシングづくりに活用してみましょう。

■生活習慣病の一つ=肥満を防ぐココナッツオイル
近年、健康志向の高い女性の間でブームになったココナッツオイルには、中鎖脂肪酸という、からだにいい脂質が含まれています。
ココナッツオイルはオイルでありながら体内では脂肪になりにくく、太りにくいという利点があります。
またココナッツオイルは高温調理にも向いているので、サラダ油からココナッツオイルに変えることで肥満予防と改善にも役立ちます。
朝食のトーストにバター代わりに塗ってみたり、ドレッシングづくりやお菓子づくりに使ってみたりと、ココナッツ特有の甘い香りの風味を生かせる調理がおすすめです。

いかがでしたか?

「オイル=からだに悪い」のではなく、普段使いしているオイル選びを少し変えてみるだけで、病気にならないからだづくりやアンチエイジングに活用できます。もちろんどんなオイルも「摂り過ぎ」は禁物なので、適量を守り、おいしく健康的なキレイを目指していきましょう。

<参考>
「からだによいオイル」井上浩義 著(慶應義塾大学医学部教授)

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