がん予防に栄養が大切であることはすでに周知の事実ですが、特にどんな栄養に気を付け
たらいいのでしょうか。

がん予防のための食事管理は、まずは「外食を減らすこと」です。外食産業が全て悪というわ
けではありませんが、大量生産された食事には、発がん性物質となる可能性もあるといわれ
る食品添加物や保存料が大量に使用されています。質の悪い油をコスト削減のために何度
も使いまわすことで油が酸化し、肥満や活性酸素の発生原因になります。また、どうしても脂
質や糖質が過多になってしまうというデメリットもあります。

私たちの体の細胞は、活性酸素の影響で傷害され、老化や免疫力低下などの原因になると
いわれますが、ある一定以上細胞傷害が進むとがん細胞が発生し、ゆくゆくは臨床的にがん
になってしまいます。活性酸素を除去するためにも、栄養価の高い野菜の摂取が大切です。

野菜の栄養価は、加水調理を行うことで野菜本体からは失われてしまうものが多いので、で
きれば外食ではなく、自宅で無水調理・蒸し調理などで野菜をたくさん食べるのが良いでしょ
う。

また、がんになりにくい健康的な体のためには、良質のたんぱく質も大切です。タンパク質は
、皮膚や髪の毛などだけではなく、血管や内蔵など、私たちの体そのものを作る材料になりま
す。肉や魚からタンパク質を摂取するのもよいのですが、どうしても脂質過多に陥りがちなの
で、大豆などの良質な植物性蛋白質を積極的に摂取するようにしてください。

果物には豊富なビタミン類が含まれますが、果物には糖分が多く、食べすぎると糖質過多に
なってしまうので注意です。甘いものをよく食べる人など、糖質が多いという人は、間食を控え
るようにしてください。お米や麺類などの炭水化物も、体内で分解されて糖質に変わります。

糖質は効率の良いエネルギー源ですが、摂りすぎることで肥満にもなりますし、がん細胞は
糖質によってどんどん成長していってしまいます。普段の食事で主食を食べていれば、十分
な糖質は補えているので、ストレスにならない程度におやつを減らしてみてください。

外食やおやつを完全にやめてしまうのをストレスに感じる人は、「60点が取れたらいいかな」
ぐらいに、頑張りすぎないことです。神経質になってストレスになるのも、がんにはよくないか
らです。ストレスなく健康的な食事を楽しんでがんになりにくい健康的な体を目指しましょう。

医師 美容皮膚科
山下 真理子

1985年岡山県生まれ。京都府立医科大学を卒業後、医師に。美容医療だけではなく、栄養学などでは全国的に講演活動などを行うほか、専門学校での医療教育にも努める。
現在は大阪市内の美容クリニックに在籍中。産業医、ウルセラ認定医、サーマクール認定医、日本抗加齢医学会所属医師。日本毛髪美容学会理事として勤めたほか、認定レイキヒーラーとして美容ヒーリングにもかかわる。

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