がんの代替療法とは、三大療法(手術、抗がん剤、放射線)に対して、それを補う目的や
代わりとなるべくして行われる療法のことです。

厚生労働省がん研究助成金の研究班の報告によると、
・がん患者の45%が1種類以上の代替療法を受けている
・代替医療の利用にあたって、平均して月57,000円が使われている
・代替医療を行っている患者の61%は主治医に相談していない

このような事実が明らかとなっています。
有名人が、がんの代替療法を受けて話題になることもありましたので、多くの方が興味・
関心を持たれているのではないでしょうか。

今回はがんの代替療法を考えたときに知ってほしいことについてのお話しです。

■科学的根拠とはどういう意味?
がんの代替療法と病院で行われる治療の違いは、科学的根拠があるかどうかにあります。
病院で行われる治療は科学的根拠があるものがほとんどであるのに対し、代替療法は科学
的な根拠がない治療がほとんどなのが事実。

科学的根拠とは、「臨床試験」と呼ばれる大規模で厳重な研究によって、その治療の効果
を証明するものです。

つまり、代替療法はその効果が研究によって証明されていないものがほとんどであり、効
果が「ある」もしくは「ない」どちらとも言えません。
そのような事実を知らないがん患者に、代替療法は実施してきた人の経験や口コミを元に
宣伝されています。

中には、非常に高額な保険適応外の治療もありますので、必ず経験や口コミではなく科学
的根拠の有無に注目するようにしましょう。

■代替療法は主治医へ伝えてください
もし代替療法を行いたい場合は、必ず主治医へ相談をするようにしてください。
その理由は2つあり(1)「その代替療法が病院で行っている治療に影響があるかもしれな
い」(2)「詐欺にあって大金を使わされている可能性がある」からです。

上記のアンケートでは、61%の患者が主治医に代替療法を行っていることを相談していな
いという事実がありました。

「先生が怒って治療をしてくれなくなるかもしれない」
「否定されるのが怖い」

このような思いを抱えているのかもしれませんが、医師と患者は対等の立場であり、とも
にがんと闘っていくパートナーでもあります。
健康や治療に関する情報は共有し、納得のいく治療方法について一緒に考えていきましょう。

■さいごに
がんになるとワラにもすがる思いで、あらゆる代替療法を受ける患者がいます。
正しい知識・情報を入手し、もし代替療法を行うなら必ず主治医と相談の上で行っていく
ようにしてくださいね。

看護師・保健師
嶋津 佑亮
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