がん治療中は副作用として乾燥やかゆみ、色素沈着といった皮膚障害が起こること
があります。皮膚障害を予防するには保湿と清潔がとても重要。そこでここでは体
の保湿ケアの方法について、塗るタイミングと量、塗り方をお伝えします。

■塗るタイミング
体の保湿ケアはお風呂上がりに行うのがベストです。お風呂上がりはお肌が水分を
たっぷりと含んで柔らかくなって、保湿剤の浸透力や吸収力がもっとも高くなって
いるからです。お風呂上がりの5分以内にはで全身に塗り終わるようにするとさらに
効果的。基本的には1日1回入浴後で十分ですが、乾燥が気になるときはこまめに塗
ってみましょう。

■塗る量
塗る量については体の面積によって異なりますが、基準としては「FTU」という単位
を参考にしてみてください。FTUとは、直径5mm位の太さで人差し指の先から第一関
節までの長さ分を出した時の量で約0.5gです。たとえば右腕の場合は2FTU(約1g)
が塗る量の基準となります。以下にそれぞれのパーツの基準量を示します。

両腕:4FTU
胸とお腹:4FTU
背中とお尻:4FTU
両足:8FTU

■塗り方
1.手のひらに保湿剤を4FTU分とり、両手のひらを合わせるようにしながら、保湿剤
を人肌に温めながら、手のひらから指先まで塗り広げます。

2.手のひらに塗り広げた保湿剤を、スタンプを押すように数カ所においてきます。

3.次に末端から中枢に向かって(腕の場合は指先から二の腕に向かって)、指先か
ら手のひら全体を使って力を入れずに滑らせるように塗り広げていきます。しっか
りと塗り込もうと力を入れたりこすりすぎたりすると、皮膚への刺激となるのでや
さしく滑らすようにするのがコツ。

4.すべてのパーツを塗り終えたら、とくに乾燥など気になる部分に重ねて塗り広げ
ます。

5.入浴後は体が冷えやすいので手早く行いましょう。冬の寒い時期は脱衣所や洗面
所に簡易的なヒーターを導入するのもおすすめです。

体の保湿ケアの方法についてお伝えしてきました。

「一生懸命に保湿しなくては!」と意気込むよりは、いろいろなアイテムや香りな
どを活用しながら楽しみのひとつとして習慣化していくことをおすすめします。気
分が落ち込んだときや体調が良くないときには、気になる部分だけに塗るなどでも
大丈夫。保湿アイテムは1ヶ所だけではなく数箇所に置いておくと、気になったとき
にサッと塗れるので置く場所や数も工夫してみましょう。

看護師・保健師
藤田
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