抗がん剤治療をしている人の中には、肌の変化を感じている人もいるのではないでしょう
か?抗がん剤の種類によっては、副作用として皮膚の障害が現れることがあります。今回
は、抗がん剤によって起こりうる肌の変化や治療中のケアのポイントについて紹介します。

■抗がん剤で起こる肌の変化
抗がん剤の治療を受けていると、少しずつ肌の色やハリに変化を感じている人もいるでし
ょう。抗がん剤治療を受けると、皮膚の細胞にもダメージが及ぶので、新陳代謝がスムー
ズに行われにくくなります。抗がん剤治療では、以下のような肌の変化が現れることがあ
ります。

・アレルギー症状
抗がん剤の種類によっては、点滴中に発疹やかゆみなどのアレルギー症状が起こることが
あります。肌にアレルギー症状が現われ場合は、医療スタッフに伝えるようにしましょう。

・肌のシミや黒ずみ
シミの原因となるメラニンを作り出す組織(メラノサイトといいます)が刺激されるので
、肌が黒っぽくなったり、黒い斑点が浮き出たりするようになります。

・肌のカサツキ
抗がん剤治療中は皮脂の分泌も少なくなるので、肌が乾燥したり、垢のように皮膚がボロ
ボロと落ちたりすることがあります。

■抗がん剤治療中のスキンケアのポイント
抗がん剤の治療中は肌のけアをすることで、肌の症状の悪化を防ぐことができます。抗が
ん剤治療中にするケアは、特別なことをするのではなく、ふだんのスキンケアをしっかり
行うことが大切です。

・皮膚の清潔を保つ
毎日の入浴で、皮膚をキレイにしましょう。抗がん剤治療中は、肌がデリケートな状態で
あるため、洗浄力がマイルドな洗浄剤を使うのがおすすめです。

・肌の刺激を避ける
抗がん剤治療中は、黒ずみができやすい状態です。肌をゴシゴシこすると、色素沈着の原
因にもなるので控えましょう。また、外出の際には、日焼け止めや帽子をかぶるなどして
、紫外線対策をするようにしてください。

・肌をしっかり保湿する
抗がん剤治療中は、肌がカサカサしやすくなります。入浴後はボディクリームをまんべん
なく塗って、肌の保湿に努めましょう。入浴で湯船につかる場合は、お湯の温度を高くし
すぎると、皮脂が奪われやすいので注意してください。

抗がん剤治療中に起こる肌の変化は少しずつ現れるため、症状を見逃してしまうことがあ
ります。抗がん剤の治療が終えれば、副作用による肌の変化は時間をかけて改善していく
ものです。抗がん剤治療中は、ふだんのスキンケアをきちんと行って症状の悪化を防いで
いきましょう。

看護師・保健師
江波 明子
PAGE TOP