婦人科系の病気の中でも、多くの人がなんとなく耳にしたことがある「子宮内膜症」。
松浦亜弥さんや宇多田ヒカルさんら有名人も過去に公表したことで、認知度も上がったのではないでしょうか?
子宮内膜症は決して珍しいものではなく、20~40歳代の女性の10%にみられる身近な病気であり、実は10代から患っている女性も多いとされています。
そこで、今回の「女性の悩みに着目したフェミニンケア女子会」では、この子宮内膜症についてご紹介したいと思います。

■子宮内膜症の主な症状
毎月生理前になると、来たる妊娠に備えて受精卵を受け止めるために厚く膨らむ子宮内膜。妊娠が起こらない場合、月経時にこの子宮内膜ははがれ落ち、毎月血液と共に排出されます。

この子宮内膜の組織が、本来あるべき子宮の内側とは違う場所にできることを「子宮内膜症」といいます。
発生しやすい場所としては、主に卵巣や卵管、子宮と直腸の間のくぼみ等があげられ、周囲の組織や臓器との癒着などの状態を起こします。

残念ながら、はっきりとした病気の原因はいまだわかっていません。
代表的な症状は月経痛で、約90%のもの人にみられます。
このほかに、月経時以外の下腹部痛や腰痛、性交痛や排便痛、不正出血や月経過多などの月経異常などがあります。

またこれらの痛みの症状のほかに、多くの患者さんに不妊の症状も見受けられます。

■一般的な治療法
婦人科を受診し、内診や血液検査、画像検査などの検査を経て確定診断後、癒着の有無や症状の重症度などを踏まえて、治療法を考えていきます。

子宮内膜症は、症状だけではなく年齢やこれから妊娠を希望するかどうかによっても治療法を選択していく必要があるので、医師とよく相談しながら進めていきます。

比較的症状が軽い場合には、漢方薬を使用することで骨盤の血流改善をはかるなどの対処をしていきます。
下腹部痛などの痛みに対する対処療法としては、鎮痛剤を使用して痛みを取り除いていきます。また病巣を縮小させたり、病巣での出血量を減少させたりすることで、症状を和らげるために低用量ピルを使用することもあります。

病巣部がはっきりしている場合は、その部分のみを切除する手術を選択することもあります。
妊娠を希望する場合は、子宮や卵巣などの正常な部分を残しておきますが、この場合は再発の可能性があるため、引き続き薬物による治療を行う場合もあります。

子宮や卵巣をすべて摘出する手術では完全に治すことができますが、からだは閉経を迎えた状態になるため、更年期症状や骨粗鬆症など閉経後に経験するだろう症状への個別ケアが必要となってきます。

■子宮内膜症とのつきあいかた
子宮内膜症は、はっきりとした原因がわかっていないために「これをやっておけば絶対発症しない」という予防策は残念ながらありません。

しかし適度な運動を行って血流の流れを良くしたり、からだを温めるようにしたりすることで、月経痛や下腹部痛などの痛みを和らげることは可能です。

バランスよい食事、十分な睡眠、リラックスする時間を積極的に取るなど、からだがストレスをなるべくためないようにすることも効果的といえるでしょう。

月経が繰り返される度に進行していく子宮内膜症ですが、閉経を迎えると完治します。
それまでにどのように痛みをとって病気とつきあっていくか、医師と相談しながら自身のライフスタイルとともに考えていくことが必要となっていきます。

<参考>
公益社団法人 日本産科婦人科学会ホームページ 「子宮内膜症」
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=9

厚生労働省研究班監修 女性の健康推進室ヘルスケアラボ 「子宮内膜症」
http://w-health.jp/caring/endometriosis/

一般社団法人 日本女性心身医学会ホームページ「子宮内膜症」
http://www.jspog.com/general/details_02.html

日本子宮内膜症協会ホームページ 「子宮内膜症とは?」
http://www.jemanet.org/08_medical/

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
女性の悩みに着目したフェミニンケア女子会
PAGE TOP