血液クレンジングという免疫療法があります。オゾン療法とも言われており、採血でドロドロに
なった血液を体外に取り出して、医療用オゾンで浄化して、酸素飽和度を上げてきれいな血
液にしてから、体の中に戻すというものです。これは、100~150ccほどの血液を採取して行
い、代謝と免疫系を活性化するために最も効果があるオゾンの量を測定して投与します。

この免疫療法で血液とオゾンが反応すると、採取したときにはどす黒い色をしていた血液が、
一瞬で鮮やかな赤色に代わります。酸素飽和度の高い新鮮な血液が全身をめぐることで、新
陳代謝が上がって、疲労物質が分解されることで、肩こりや慢性疲労の解消などに有効と言
われています。アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患や乾燥・肌の老化にも有効とされ、近年で
はアンチエイジング療法の一つとして注目されています。

 しかし、実は血液クレンジングはずいぶん前からヨーロッパで盛んにおこなわれており、ドイ
ツで発祥して以来、「アンチエイジングや生活習慣病、がん予防、難治性疾患の改善」などの
ために行われている治療法です。エリザベス女王の母である「クイーンマム」がアンチエイジ
ングのために定期的に受けていたという話も有名です。

 そもそも血管の老化などいわゆる「ドロドロ血液」は、脳梗塞や脳出血といった脳血管疾患
やがん発生の原因になります。定期的に血液クレンジングを受けることで、血液が浄化され
た状態に保たれるほか、新陳代謝が活性化して栄養の吸収もよくなり、「がんになりにくい体
つくり」ができるというわけです。健康増進目的であれば2~3週に一度、疾患の治療目的で
あれば一週間に1~2回程度、半年ほど継続して受けてみてください。

効果の現れ方には個人差がありますが、「疲れにくくなった」「肩こりが治った」などの即時
効果を実感する人が多いです。がんの予防目的だけではなく、抗がん剤治療などのがん治療の
効果を上げたいという人にもおすすめです。血液を浄化することで腎臓の負担を減らすので、
腎疾患の治療をされている方にもおすすめです。

 ただし、血液凝固疾患の人、甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)の人、G6PDという血球の持
っている酵素が先天的に欠損している人などは受けることができない治療になるので、血液
クレンジングを受ける前に検査をしなくてはなりません。

医師 美容皮膚科
山下 真理子

1985年岡山県生まれ。京都府立医科大学を卒業後、医師に。美容医療だけではなく、栄養学などでは全国的に講演活動などを行うほか、専門学校での医療教育にも努める。
現在は大阪市内の美容クリニックに在籍中。産業医、ウルセラ認定医、サーマクール認定医、日本抗加齢医学会所属医師。日本毛髪美容学会理事として勤めたほか、認定レイキヒーラーとして美容ヒーリングにもかかわる。

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