がん検診を受診した結果、「要再検査」や「要精密検査」と判定された場合、どのような意味があるのでしょうか。これは、がんの可能性があることを示しています。つまり、精密検査を実施して、がんの有無を調べる必要があります。

たまに、検査を受けに行く時間がない、そんなお金なんてないと放置してしまう人もいますが早期発見のためにも早めに医療機関を受診しましょう。多くの場合は「超音波検査」や「内視鏡検査」「CT検査」などの画像検査と直接採取した組織を調べる生検検査を組み合わせて行われます。それぞれの精密検査の内容を紹介します。

■胃がん
上部消化管内視鏡検査、生検がおこなわれます。内視鏡検査では、胃の中に内視鏡と呼ばれる長い管を挿入し、直接胃の粘膜を観察するため、わずかなただれや変色なども発見できます。先端から器具を出して、がんが疑われる粘膜の一部を採取することができます。生検では採取した粘膜を顕微鏡で観察し確定診断していきます。

■肺がん
胸部CT検査、生検がおこなわれます。CT検査はからだを薄く輪切りになるような断面の画像で、がんの大きさや形などがわかります。肺生検は気管支内視鏡を使用したり、局所麻酔で特殊な針を皮膚から刺し肺の組織を採取します。

■大腸がん
直腸診や下部消化管内視鏡検査、生検がおこなわれます。直腸診は医師が肛門から直腸に指を挿入して検査をします。大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体の粘膜を観察し、組織の一部を採取します。バリウムを肛門から注入してX線撮影する注腸造影検査がおこなわれることもあります。

■乳がん
乳腺超音波検査やマンモトーム生検がおこなわれます。超音波検査では皮膚に器具を当て超音波を発信し内部の様子を観察できます。がん検診ではっきりしないがんを確定診断できます。マンモトーム生検では細い針を刺して細胞を採取し、顕微鏡で検査します。乳頭分泌物に異常があれば、乳管内に造影剤を注入し、X線撮影をおこなう乳管造影撮影や乳管からファイバースコープをいれて内部を調べる乳管内視鏡検査をおこないます。乳頭部分のがんの進み具合や乳管のちいさながんも調べることができます。

■子宮がん
組織診がおこなわれます。子宮頸部や膣を調べる膣拡大鏡で頸部の粘膜を観察し組織を針などで採取します。

がんの精密検査を実施する場合、がんの診断や治療に詳しい医療機関の受診をすることが重要です。

臨床検査技師/緊急検査士
石﨑 沙織
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