化学療法で用いられる抗がん剤の種類によっては、肌に黒ずみができたり、乾燥しやすくな
ったりします、前回は抗がん剤治療中の肌ケアについてお伝えしました。今回は、日常生活
の中で心がけたい肌を守るためのポイントについて紹介します。

■抗がん剤治療中の肌ケアの基本のおさらい
抗がん剤によっては、がん細胞だけでなく、皮膚を作る細胞もダメージを受けます。皮膚の細
胞分裂がスムーズに行われなるため、肌が乾燥しやすくなります。また、メラニンと呼ばれる
肌の黒い色素を作り出す細胞が活発になるため、肌が黒ずみます。抗がん剤の副作用によ
る肌の見た目の変化は一時的なものです。しかし、肌のバリア機能が低くなるため、皮膚を清
潔にして、きちんと保湿することが大切になります。

■日常生活の肌ケアの基本
抗がん剤治療で、日常生活の肌ケアの方法について疑問を持たれる人もいるでしょう。ここで
は、毎日の生活で行える肌を守るための工夫について説明します。

・衣服の選び方
治療によって肌が乾燥すると、ふだん着ている衣服にかゆみを感じることがあります。下着な
ど肌に直接触れる衣類は、化学繊維ものではなく、綿など肌に優しい素材を選ぶようにしまし
ょう。

・紫外線対策
抗がん剤治療中は、肌が敏感で、黒ずみができやすい状態です。日焼け止めや帽子など利
用して紫外線対策を行いましょう。肌が敏感な人はノンケミカルの日焼け止めを使うとよいで
しょう。紫外線対策というと、夏場やレジャーに限って行っている人もいるかもしれません。紫
外線は1年中降り注いでいるので、季節を問わずに日焼け対策をするようにしてください。

・メイク
肌の黒ずみが気になる人のなかには、カバーするためにもメイクをするのもよいでしょう。化
粧品の成分ががんに影響を及ぼすことはありません。一方で、これまで使っていたメイク用品
では、肌のかぶれがみられるようであれば、低刺激のものに買い替える必要があります。
また、メイクを落とすときは、肌に負担のかからない方法を選びましょう。拭き取りタイプのメイ
ク落としよりも、乳液タイプのクレンジング剤を利用した方が、肌への負担がかかりません。

・ひげ剃り
抗がん剤治療を受けている男性がひげ剃りをするのなら、カミソリより電気カミソリが適してい
ます。ひげ剃りは肌の表面の角質をそぎ落としやすく、カミソリ負けができやすくなります。ひ
げが固めの人は、蒸しタオルなどを当ててからひげ剃りをすると剃りやすくなります。

看護師・保健師
江波 明子
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