寒くなり、温かいものが恋しくなる季節になってきました。冷えをより感じや
すくなる季節ですが、「冷えは万病のもと」ということわざがあります。今回
は「冷え」が子宮ケアに関してどのように関係するのかをお伝えしていきます。

前回、女性にとって月経のサイクルはライフサイクルであり、スムーズにサイ
クルが進むことによって、毎日を快適に過ごすことができるということをお話
ししました。この「サイクルをスムーズに進める」ということにとって、冷え
は大きな障害になります。

女性の月経サイクルを担っているのはホルモンです。このホルモンは、脳下垂
体や、卵巣から分泌されます。この双方のホルモンが分泌されると血流に乗っ
てホルモンを受け取る受容体へ到達し、子宮内膜を作ったり、卵子の成熟を促
したり、排卵させたり、さらに別のホルモンを分泌させたりと、各臓器に働く
ように指令を出します。

このホルモンを運搬するのが血流です。しかし、血流が悪く、なかなか受容体
まで到達できないと、うまく臓器が働かず、スムーズにサイクルが進まなくな
ってしまうのです。

体を大きな会社と例えると、臓器は各部署、ホルモンは各部署への指令が書か
れたメール、血流はそのメールを配信するインターネット環境というイメージ
です。それぞれの部署によって会社は成り立ちますが、各部署に仕事の指令が
届かなければ、仕事が進まず会社が機能しません。

会社では仕事の指令は、きちんと整ったインターネット環境によってメールが
それぞれの部署に届きます。これと同じように、血流を整えてホルモンをスム
ーズに運搬することが月経のサイクルを整えることにとても重要になります。

現代人は、平均体温が低いといわれています。最も健康的な体温は、36.5℃か
ら37℃とされていますが、35℃台となると血流が悪くなり、自律神経が失調す
るとされ、35.5℃以下になるとがん細胞が活発になるとされています。ホルモ
ンを分泌することも自律神経の働きの一つですが、平均体温が35℃台の女性が
多くなっており、体温の低下が婦人科疾患などのトラブルに繋がってるともい
えます。

女性にとってライフサイクルといえる月経サイクルを整えるために、冷えを克
服することが大切です。お腹周りを温めること、白湯を飲んだり、足元を冷や
さないようにすることだけでも体温は上がります。体温を1℃上げることで、
免疫力が5倍上がるといわれています。ご自分ができるところから少しずつ温
活を始めていきましょう。

看護師・保健師・予防医学指導士
和田 路子(わだ ろこ)

看護師として実務18年目となる。
国立大学医学部看護学科卒業後、公立病院周産期センターにて勤務。
がん看護や周産期ハイリスク事例、NICUにて多くの実務経験を経る。
自身の不調の経験から、予防医学のに出会い、予防医学指導士の資格を取得。
女性の看護経験から多くの女性にセルフケアの重要性を伝えたいと感じ、女性の体について知るためのセミナーや子宮ケアについての講座を行っている。

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