がん治療中は副作用として乾燥やかゆみ、色素沈着といった皮膚障害が起こること
があります。皮膚障害を予防するには保湿と清潔がとても重要。そこでここでは体
の保湿ケア用品の選び方についてお伝えします。

体の保湿ケア用品には、ローションやジェルローション、クリーム、入浴剤などが
ありますが、どのタイプでも有効成分としてセラミドが配合されているものがおす
すめです。

セラミドとは角質層に存在し、細胞間脂質の仲間で、細胞同士をくっつける役割を
持っています。細胞同士をしっかりとくっつけることによって、乾燥や摩擦などの
刺激を防御したり、内部からの水分の蒸発を防いだりします。これをバリア機能と
いいます。バリア機能を担う細胞間脂質には、セラミドのほか、脂肪酸やコレステ
ロールなどがありますが、これらが不足するとバリア機能が働かなくなり、乾燥肌
や敏感肌となってしまいます。

がん治療中にはバリア機能をしっかりと維持するために、セラミドが入った保湿ケ
ア用品で乾燥肌を予防していきましょう。

セラミドが入った保湿ケア用品は数多くありますが、その中でも花王のキュレルの
シリーズというものがあります。花王のキュレルのシリーズは、多くの臨床試験で
重ねて10年の歳月をかけて製品化されているので、多くの医療従事者からも信頼を
おかれている保湿ケア用品です。またドラックストアでも販売されているので入手
しやすいのもメリットのひとつですね。

ちなみにセラミドにはヒト型・合成型など分類されますが、どのセラミドが効果的
であるかはまだ実証されていないので、あまりこだわらなくても大丈夫です。
セラミドを配合した保湿ケア用品には、ローションやジェルローション、クリーム
、入浴剤などさまざまなタイプのものがあります。

ローションは乳液のような形状をしており、のびが良いのが特徴で、どんな肌質の
方でも一番使いやすいタイプです。ジェル状のローションはローションと比較する
と油分より水分が多い配合となっているので、塗ったあとのベタつきを少なくした
い方におすすすめです。クリームはもっとも保湿力が高いのが特徴。さらに外気の
急激な変化を緩和して皮膚を守る役割もあるので、湿度が低くなる秋から冬、お肌
が乾燥しやすくなるがん治療中は最適。もっともよいのは、クリームとローション
を組み合わせることです。クリームの前にローションを塗っておくことで、クリー
ムがお肌に馴染みやすくなります。

がん治療中の体の保湿ケア用品の選び方についてお伝えしました。セラミド配合の
ローションとクリームの併用がしっかりと乾燥を防いでくれるので、皮膚障害の予
防のためにぜひ活用してみてください。

看護師・保健師
藤田
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