腫瘍マーカー検査とはがんの発生や進行度などを判断する手がかりとなるものです。
がんを診るための検査である一方、偽判定となる場合もありそれだけでがんを判断するこ
とはできません。あくまで検査の補助手段として進行したがんを診るために使われます。

■腫瘍マーカーとは
腫瘍マーカー検査とは進行したがんを見落とさないためのものです。
腫瘍マーカーとはがん細胞が作り出す物質のことですが、がんが進行すると悪性物質が血
液中に散乱してきます。腫瘍マーカーが上昇している頃にはがんがかなり進行した状態な
のです。進行したがんを見落とさないために腫瘍マーカーを使うのです。

■進行したがんを見落とさないための腫瘍マーカー
腫瘍マーカーはがんを判断する補助手段の一つです。
がんの診断は腫瘍マーカーのほか生検や身体所見など総合的に診ていきます。
腫瘍マーカーは万能な検査ではありません。
しかし治療経過を診る際には役立つことから、進行したがんを見落とさないためにも大切
なのです。

■腫瘍マーカ-御三家
腫瘍マーカーは50種類以上あります。
メジャーな腫瘍マーカーは健康診断でも使うことがありますが、がんの恐怖心から検査漬
けになってしまう場合もあるため健診では推奨されておりません。
健診でも使われる腫瘍マーカー御三家は古くから使われているものです。多くの進行がん
を判定するために腫瘍マーカー御三家を使い、がんの再発チェックに利用します。

・AFP
肝臓がんを調べる腫瘍マーカーです。
AFPの正常値:20.0ng/ml以下
肝炎や肝硬変でもAFPが高値を示すことがあります。
劇症肝炎や慢性肝炎が進行すると肝臓がんに移行するので注意します。

・CEA
大腸がんを診るときに使うCEAはAFPと並んでもっとも古い腫瘍マーカーです。
CEAの正常値:5.0ng/ml以下
喫煙者はCEAが高値になりやすい傾向があります。
タバコの煙に含まれる有害物質は細胞障害を引き起こすため、CEAが偽判定となることが
あるのです。
CEAは胆石や肝炎、糖尿病でも数値が上昇することがあります。

・CA19-9
こちらは消化器系のがんを診るために使われます。
膵臓や胆管、胆のうがんのときに高値を示します。

CA19-9の正常値:37.0ng/ml以下
100ng/ml未満を境に要注意とされています。
腫瘍マーカーは進行したがんを判定するものです。
検査値に一喜一憂せず腫瘍マーカーを賢く使っていくことが大切です。

次回は腫瘍マーカーの信頼性を取り上げます。

看護師
栗田
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