皆さんこんにちは。前回に引き続き、今回も災害時に特に個別的な対応が必要である保健・
医療・福祉サービス利用者が事前にできる「一般的な準備」についてまとめていきたいと思い
ます。

(3)どのような保健・医療・福祉サービスとつながっているか分かるようにする
・現在さまざまな保健・医療・福祉サービスが身の回りにあり、サービスの受け手側にとって
は、このサービスが「連携している」ことで非常に大きな安心感を得ることができていると思い
ます。

・このようなネットワークには、情報をまとめる人やコーディネートしてくれる人やネットワーク
のキーマンになれる人が必ずいるはずです。このキーマンと何らかの方法で連絡が取れるよ
うにすることで、比較的早期に個別的な支援の手が入れる状況が作れます。

・自分にどのような保健・医療・福祉サービスが関わっているのか、ネットワークを形作る登場
人物やそれぞれの連絡先を見えるところに置いておくと、外部の人が訪れ、支えてくれた際に
、より効果的に支援の輪が広がっていきます。

・さらに、これら自分を支えてくれる人や連絡先などの情報は、離れている身内の人とも共有
しておくことが有効です。

(4)自分の体を維持するために必要な薬などをすぐに分かり持ち出せるようにする
・持病がある人をはじめ、自分の体調を維持していくためにいくつかの薬を利用されている人
は多いと思います。特に医師から処方を受けている薬に関しては、その内容や使い方をはじ
め、処方された薬の数も必要日数分のみで予備が無い場合がほとんどです。

・特に外来通院で点滴などを定期的に受けていた人にとって、災害の状況によっては薬が病
院に届かないこともあり、同じ病院で必ず治療が受けられる保証はありません。

・個別的な対応が必要である自分の薬などは、その薬を持ち出すことはもちろん、「お薬手帳
」をはじめとした処方薬の情報も一緒に持ち出すことが重要です。

・災害時は特に状況変化による体調変化も大きいことが予想されます。いつもの薬でも状態
が安定しないこともありえますので、可能であれば今までの治療の経過が簡単にわかるよう
にしておくのも大切です。混乱時には自分で説明するより、まとめてある情報を見せた人が伝
わりやすい状況もあります。

(5)避難所に避難する場合は、自分がどこに居るか分かるようにする
・災害の規模や状況によっては、自宅待機ではなく避難をしていくことも必要です。さらに被害
の状況によっては避難先が公民館などの公共施設だけとは限らないのが現状です。

・避難できる準備ができる場合には、安否確認の連絡の際に避難先を伝えていくことができ
ればよいですが、可能であれば家の中に避難先が分かるようにメモを残すようにすることも大
切です。

・災害時は連絡手段が一時的に無くなる場合が多くありますので、近隣住民や家族、各サー
ビス支援者が家を訪れた時に本人が居ない状況が分かるとネットワークがつながって行きま
す。

以上が私の考える、災害時に特に個別的な対応が必要である保健・医療・福祉サービス利用
者が事前にできる「一般的な準備」です。次回からはより個別的な状況での準備や対応につ
いてご紹介していきます。

社会福祉士
佐々木

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