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ちょっとまた話の方向性を変えてみましょう。がん患者さんにとって日々の生活を悩
ませるものの一つとして、治療に関連する薬剤による副作用があります。今までも便
秘については第13回(
触れましたが、最近便秘治療薬が増えたこともあり、もう少し掘り下げていってみま
しょう。

■麻薬性鎮痛薬のおともに、ナルデメジン
麻薬性鎮痛薬を使用すると腸の動きを鈍くしてしまう副作用があり、これにより便が
固く、便秘になりやすいというお話は以前もさせていただきました。この麻薬性鎮痛
薬の作用のうち、腸への作用のみをブロックする薬、それがナルデメジンです。

ナルデメジンはあくまで麻薬性鎮痛薬の腸への影響を抑える薬ですから、麻薬性鎮痛
薬を使用していない人が服用しても特に効果はありません。ただし、麻薬性鎮痛薬と
セットでナルデメジンを内服している場合は、このナルデメジンは毎日必ず忘れずに
飲んでいただくことが大切です。腸が麻薬性鎮痛薬の影響を突然受けたり受けなくな
ったりを繰り返すと強い下痢や急な便秘を繰り返すことがあるためです。便がちょっ
とゆるかったとしてもナルデメジンを休薬して調節したりすることは勧められないと
いうことです。

■安くて使いやすい調節が命の酸化マグネシウム
最もよく使われる下剤として酸化マグネシウムという薬剤があります。これは簡単に
言うと便のツナギ役となる薬です。酸化マグネシウムは消化管の影響をうけ、腸管内
で水分を蓄えやすい形になります。それがスポンジのように水をたっぷり含んで、便
の中に混ぜ込まれます。これによって便は柔らかく、排便されやすくなるというわけ
です。

便秘にはまず、水分、そして運動と言われますが、この酸化マグネシウムを内服中は
特にこのふたつをしっかりこなすことが大切です。水分は前述したとおりで、ウォー
キングなどの運動は腸を健康的に動かすうえで非常に重要です。酸化マグネシウムは
腸をむりやり動かして排便を促すタイプの薬剤ではないため、自身で腸を動かすよう
積極的に無理のない運動をしていただくことは相乗効果をもたらすでしょう。
 
しかし時として酸化マグネシウムは便を水っぽくしすぎることもあります。そういう
ときは飲む量を自分で調節していただくケースが多いかと思われます。必ず1日3回飲
まなくてはならない薬ではありませんし、均等に飲まなくてはならないわけでもない
ので、朝昼は2錠飲んで、緩いようなら夜は1錠だけにしたりおやすみしたりと、柔軟
な調節をしていただくことが上手に使うコツだといえるでしょう。

次回に続きます。

薬剤師
深井

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