腫瘍マーカーは検査の補助手段として進行がんを診るために使われています。これは、進行
がんを評価するものであり、早期発見には向かないといわれています。なぜなら、偽判定の
場合もあるからです。今回は、腫瘍マーカー検査の偽判定になる理由、腫瘍マーカーの信頼
性について触れます。

■腫瘍マーカーの概要
腫瘍マーカーは進行がんを診るものです。つまり、がん治療後の経過観察や進行がんの治
療効果を判定するものです。検査値はあくまでも参考程度と考えるのが賢明でしょう。

■腫瘍マーカーの役割
腫瘍マーカーの役割ですが、利用するときの例は以下の4点です。
・進行したがんを見落とさないため
・がん治療の効果や治療後のフォローアップ
・がんの疑いがある場合、スクリーニング検査として利用
・がんハイリスク者に利用

■偽陰性や偽陽性はおもったより多い
腫瘍マーカーは、腫瘍だけに反応するかというとそういうわけではなく、感染症や糖尿病、薬
物や喫煙などの影響で偽判定となることもあります。例えば、CEAは喫煙者の場合、タバコの
有害物質によって上昇する傾向があります。逆にがんがあっても異常が出ないときもありま
す。

■腫瘍マーカーの信頼性
では腫瘍マーカーはどのくらい信用できるのかというと、あくまでもがんの可能性を判定する
ものであり、正確にがんの状態を反映しているわけではないため、これだけで信頼できるとは
いえません。腫瘍マーカー検査に絶対的な保証はないのです。

■がんの早期発見に腫瘍マーカーは向かない
また、一般的に腫瘍マーカーが上昇するときは体全体にがんが広がっている状態です。これ
は、がんが進行すると血液中に特殊な物質が全身に散乱し、それを腫瘍マーカーが上昇した
と判定します。そのため、早期がんでは特殊な物質が少ないため、上昇することがないので
す。つまり、腫瘍マーカーを使う目的を正しく理解しないと、無駄な検査をすることにもなりか
ねません。

■健康診断に腫瘍マーカーのオプションは無意味
腫瘍マーカーの目的を理解していれば、がんにり患していない人の場合、健康診断で腫瘍マ
ーカーを行う意味がないともいえます。

腫瘍マーカーは進行がんの治療効果を判定するものです。
予防目的に行う健康診断で実施しても意味がないのです。

腫瘍マーカーで偽判定となり、がんの恐怖心から検査漬けになってしまう場合もあります。
検査値に一喜一憂することなく腫瘍マーカーを賢く使っていくことが大切です。

そんな腫瘍マーカーですがその信頼性はまだまだ確立されていないのが現状です。

看護師
栗田
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