生理でもないのに出血したという経験のある人は少なくないでしょう。生理以外に性器から出血す
ることを不正出血といいますが、その原因はさまざまで、子宮体がんや子宮頸がんもその原因の1
つにあります。ここでは、不正出血の原因についてお話ししたいと思います。

■不正出血はどこからの出血?
不正出血は正しくは不正性器出血と言います。不正出血の血液は膣から出てきますが、出血して
いる場所は卵巣、卵管、子宮、膣、外陰部などさまざまです。出血の量も、おりものが茶色っぽくな
ったり、少量血が混じる程度から、生理時の時のような場合もあったりとさまざまです。

■不正出血の原因は?
不正出血を起こす可能性のある病気は下記の通りになります。

▪️炎症によるもの
感染症、性感染症、萎縮性膣炎、子宮内膜炎など

▪️ホルモン異常によるもの
卵巣機能不全、月経異常など

▪️良性腫瘍
子宮筋腫、子宮頸管ポリープなど

▪️子宮腟部びらん

▪️悪性腫瘍
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣腫瘍、子宮肉腫、膣がんなど

▪️妊娠によるもの
流産、子宮外妊娠など

■特に心配な不正出血
閉経していない女性の場合、不正出血が起きた際に真っ先に考えるべきなのが妊娠です。正常な
妊娠経過でも出血することがありますが、子宮外妊娠による出血の場合、命に関わりますので注
意が必要になります。

妊娠による出血でない場合、悪性腫瘍でないかを確認することが重要になります。子宮体がんの
場合、その90%に不正出血の症状が見られます。子宮頸がんでは、性交渉に伴って出血が起こる
場合がありますので、不正出血ががんの症状の1つであることを知っておきましょう。

■まとめ
不正出血の症状=がんではありませんが、その可能性があることを知っておくのは大切なことです
。不正出血の症状だけでは、どんな病気や状態が原因なのかは断定できませんので、早めに婦人
科を受診するようにしましょう。受診の際に、出血量や痛みなどの症状の有無を記載した基礎体温
表があれば、より確実な診断ができます。基礎体温を記録しておくことは、女性の体調管理におい
て非常に有用な方法です。日頃から基礎体温を付けること、そして1年に1回は婦人科検診を受け
ることをおすすめします。

看護師
広田 沙織
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