がんの治療中は副作用として乾燥やかゆみ、色素沈着といった皮膚トラブルが起こる
ことがあります。皮膚トラブルを予防するには保湿と清潔がとても重要。今回はがんを
治療している間のお顔の清潔ケアの方法についてお伝えします。

顔は、常に外部刺激にさらされています。さらに女性の場合、メイクをしますので、体の
ほかの部位より、ていねいに汚れやメイクを落として、清潔を保つことが大切です。基
本的には、クレンジング(メイク落とし)→洗顔→すすぎの順番で行いますが、がんを治
療している間は、乾燥を予防していくことが大事なので、この行程でも、汚れやメイクを
しっかり落としつつ、水分や油分を落としすぎない方法で行いましょう。

■クレンジングはこすってはダメ!
まずは、クレンジングの方法から解説していきます。クレンジングにはオイル、リキッド、
クリーム、拭き取りなどさまざまなタイプがありますが、乾燥を予防したいがんの治療中
はオイルタイプかクリームタイプを選ぶとよいでしょう。

使い方は、クレンジングを手のひらに適量取って、手のひらでなじませてからお顔全体
に広げていきます。次に指の腹を使って、力を入れずにクルクルとメイクとクレンジング
をなじませていきます。クレンジングはメイクを包んで浮き上がらせるのが役目なので、
こすって落とそうとはしてはいけません。クレンジングとメイクをなじませていくようなイメ
ージをもつとよいでしょう。しっかりとなじませたら、33~35℃くらいのぬるま湯を少量加
えて、お顔全体のオイルが白くなるまでなじませます。この作業を乳化といい、これによ
って汚れを包み込んだオイルをスルッと気持ちよく洗い流すことができるのです。

■洗顔はこすらないこと!
次に洗顔ですが、最も大切なことはこすらないこと。そのためには、きめ細かい泡で包
み込むように洗うことがポイントです。洗顔料をしっかり泡立て泡をクッションにしながら
洗いましょう。泡立てるのが苦手な場合は、洗顔ネットという泡立たせるネットが売られ
ているので利用したり、泡タイプ洗顔料を活用してみましょう。

■すすぎは丁寧に!
最後にすすぎですが、顔をこすらないよう手のひらにためたお湯で20~30回、ヌルつき
がなくなるまで丁寧にすすぎます。すすぎは温度も大切でベストは33~35℃くらいのぬ
るま湯です。冷たすぎると毛穴が閉じてしまいますし、熱いと必要な皮脂まで落としてし
まいます。生え際はすすぎ残しがとても多い部分なので特に意識してすすぎましょう。

毎日行う洗顔。正しい方法で行うとお肌のトラブルをしっかりと予防することができます
。とくに皮膚トラブルの出やすくなっているがん治療中は、自己流でおこなってしまって
いる洗顔方法を見直してみてくださいね。

看護師・保健師
藤田
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