皆さんは、基礎体温を測る習慣はありますか。毎朝、体温を測って記録するのは面倒だと感じる人
も多いでしょう。ですが、基礎体温の測定と記録は、その面倒さをくつがえすぐらいのメリットがあり
ます。ここでは、基礎体温測定のメリットや読み取り方ついてお話ししたいと思います。

■基礎体温測定のメリット
基礎体温は、なにもしていない安静時の体温のことで、朝、目覚めてすぐの安静状態のまま測る体
温のことを指します。女性は生理周期によってこの基礎体温が変動しますが、この基礎体温の動き
を読み取ることで、次回の排卵日や生理日の予測だけでなく、妊娠の可能性やホルモン異常の早
期発見をすることができます。

■基礎体温の読み方
基礎体温を測ったら、基礎体温表に記入するのですが、日々の数字を線でつなぐと折れ線グラフ
ができます。グラフのチェックポイントは下記の通りです。

▪️体温が二相性(にそうせい)になっているか
閉経以前の女性の体温は、高温期と低温期の二相性となっています。排卵日と生理開始日あたり
を境に、0.3℃以上温度が変わるのが正常な状態で、高温期が約10日続いていれば排卵している
ことがわかります。体温の差がほとんどない一相性の場合には無排卵であることが、高温期の体
温が2週間以上持続している場合には、妊娠の可能性があることがわかります。

▪️生理周期や生理期間が規則的かどうか
通常、生理周期は28日前後ですが、この周期が39日以上の場合を稀発月経、24日以下の場合を
頻発月経と言い、なんらかのホルモン異常や病気が考えられます。また、生理期間は通常1週間程
度ですが、8日以上続く場合は過長月経、2日以内で終わる場合は過少月経といい、こちらもホルモ
ンの異常などが考えられます。

▪️不正出血の時期との関連
生理期間以外に出血をしている場合、基礎体温に記入しておくことで、生理周期との関連を見るこ
とができます。生理開始日から2週間後あたりに不正出血があった場合、排卵による出血であるこ
とが予測できます。

▪️黄体機能の判定
高温期が7日より短いと、ホルモン異常が疑われ、不正出血や不妊の原因になることがあります。

▪️頭痛や下腹痛などの症状との関連
頭痛や下腹痛などの体調不良が、生理前にみられる場合は月経前症候群(PMS) 、生理開始後に
みられる場合は月経困難症が予測されます。また、低温期から高温期に移る排卵日頃に、下腹痛
がみられる場合は排卵痛の可能性があります。

■まとめ
基礎体温は女性の体調を管理・予測するのに優れています。基礎体温表に不正出血や下腹痛な
どの異常が出た日を記録しておくことで、どの周期にどんな症状が出たかを確認できるため、婦人
科を受診する際に診断の助けになります。ぜひ、基礎体温や症状を測定・記録することを習慣化す
るようにしてみましょう。

看護師
広田 沙織
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