■健康な腸内フローラのための生活習慣

生活習慣は大まかに以下の3つに分類できます。
食習慣
運動習慣
睡眠習慣
それでは、一つ一つ見ていきましょう。

■食習慣

腸内フローラの状態を良好に保つためには、善玉菌を増やす必要があります。そのためには
、精製食品を避け、納豆や漬物、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品を積極的に食べるように
します。なるべく多くの種類の発酵食品を食べることをお勧めします。もし、どうしても食べられないと
いう人は、プロバイオティックスのサプリメントを摂取してみてください。

しかし、発酵食品を十分摂取していたとしても、メインとなる食事が不適切であったら、腸内環
境の改善は見込めません。例えば、精製食品は悪玉菌を繁殖させ、腸内フローラの状態を悪
化させることがわかっています。また、以下のものも腸内フローラの状態を悪化させるので、
注意が必要です。

抗生物質
農薬
人口添加物

また、消化酵素を多く含む食事を心がけるようにしてください。上記で説明した発酵食品の中
にも消化酵素は含まれていますが、それ以外の食品では野菜(キャベツ、ブロッコリーなど)
や果物(マンゴー、パパイヤなど)に多く含まれています。ただし、消化酵素は40℃以上で加
熱処理してしまうとその機能を失ってしまうので、生で食べる必要があります。消化酵素もサ
プリメントで摂取することができますので、興味のある方はぜひ試してみてください。
そして、意外と大切なことは、食べる時間を毎日同じにすることです。そうすることで、腸のリ
ズム(自律神経のリズム)が次第に整ってきます。

■運動習慣
できれば毎日30分以上の運動を心がけます。運動の種類は特に関係ありませんが、全身運
動がより理想的です(ジョギング、水泳、ウエイトトレーニングなど)。運動により代謝を上げ、
血液の流れをスムーズにし、体力をつけると内蔵の機能も向上していきます。また、運動は
慢性炎症の改善に効果があることもわかっています。

■睡眠習慣
まずは早寝早起きを心だけ、睡眠のリズムを整えていきましょう。できる限り毎日同じ時間に
寝て、同じ時間に起きるようにします。最初は睡眠の質は気にしなくても結構です。眠たくなく
ても同じ時間に布団(またはベッド)に入るようにしてください。すると、徐々に睡眠の質があが
っていきます。
大切なのはルーチンワークです。毎日同じルーチンで生活することにより、体の中のリズム(
体内リズム)が整っていきます。体の中のリズムというのは、自律神経のリズムとも言えます。
つまり、体の外のリズム(体外リズム;食習慣、運動習慣、睡眠習慣など)を整えることにより、
次第に自律神経のリズム(体内リズム)も整ってきます。すると、免疫機能や内蔵機能(腸内

フローラの状態改善など)の向上、さらに精神的安定感(物事を前向きにとらえられるようにな
る)を得ることができます。
生活習慣を整えて、がんにかからない体、がんに打ち克つ体を目指していきましょう!

スポーツカイロプラクター・医学博士(スポーツ医学)
榊原 直樹

1992年東北大学(動物遺伝育種学専攻)を卒業後渡米。1997年にクリーブランドカイロプラクティックカレッジを卒業後、カリフォルニア州のDoctor of Chiropracticライセンスを取得。2006年にはトリノオリンピックにスポーツドクターとして帯同。2007年に帰国。現在は名古屋にて施術の傍ら講演、執筆、スポーツの世界大会帯同、スポーツ医学の研究などの活動をしている。日本スポーツ徒手医学協会(http://jamsm.org/)代表。元岐阜大学大学院医学系研究科非常勤講師。医学博士。

主な著作:触ってわかる美術解剖学(邦訳、2012)、人体デッサンのための美術解剖学ノート(邦訳、2014)、シェパードの人体ポーズと美術解剖学(邦訳、2017)
主な執筆論文;Influence of lumbopelbic stability on deadlift performance in competitive powerlifters. Naoki Sakakibara, Sohee Shin, Tsuneo Watanabe, and Toshio Matsuoka; SportLogia, 10(2), 89-95, 2014

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