医療を受けて「医療過誤」などのトラブルが起こったとき、患者さん側は病院側に対し、強い不満や怒りを覚えます。このようなとき、いきなり病院に対して「医療過誤訴訟」などの強硬な手段をとることも考えられますが、まずは穏便な解決方法を目指す方法があります。それが最近注目されている制度、「医療メディエーション」です。今回は、患者と病院との間で起きたトラブルを解決する「医療メディエーション」について、解説します。

1.医療メディエーションとは
医療メディエーションとは、患者と病院におけるトラブルを解決する方法の一種で、「医療メディエーター」という仲介人が患者と病院の間に入り、仲裁を行うものです。訴訟などの「争い」による解決方法ではなく「対話仲介」による解決を目指します。メディエーターとして間に入る人は、看護師などの医療関係者であることが多く、病院の職員であっても、中立的な立場から解決を目指します。

医療メディエーターについては、「公益財団法人 日本医療機能評価機構」が、専門知識とスキルを持った専門家の養成を開始しており、現在では「社団法人 日本医療メディエーター協会」による認定が行われています。研修を受けた人が申請をして、「医療メディエーター」として正式な認定を受けており、今までに数千人単位の医療メディエーターが生まれています。

また、実際に医療メディエーションを導入した病院においては、医療過誤に関する紛争が減っているというデータも出ており有効性が認められつつあります。

2.医療メディエーションのメリット
医療メディエーションを利用すると、医療過誤訴訟を避けられる点が大きなメリットです。医療過誤訴訟をすると、2年以上もの期間がかかることも多く、非常に労力と時間を消費するため、病院側も患者側も大きく疲弊します。患者側の勝訴率は低い一方で、病院側の信用も低下してしまうので、両者にとって良いことが少ないのです。

医療メディエーションであれば、両者が譲り合って、スピーディに解決を目指すことができますし、労力をかけずに「納得できる解決方法」を実現することが可能です。

がんの先端医療の場においても、さまざまな医療トラブルが発生するものです。万一にそなえ、ぜひとも医療メディエーションについて、知っておきましょう。

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医療ジャーナリスト(法律家)
福谷 陽子

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