さて、生化学関連の検査項目説明も残すところ、わずかになりました。今回からは
代謝物質であるビリルビンおよび血中内の酵素の説明をしていきたいと思います。
今回は主にビリルビンの説明をしていき、酵素については概論をざっくりと説明し
たいと思います。

■ビリルビン
1. T-Bil(総ビリルビン) 基準値:0.3 ~ 1.2 mg/dL
1.-1 T- Bilとは?
ビリルビンとは赤血球が壊れた結果、その中のヘモグロビンが溶出し代謝されてで
きたもので、生体内では主に間接ビリルビンと直接ビリルビンという形で存在して
います。代謝経路としては寿命がきた赤血球は主に脾臓で壊されヘモグロビンから
ビリルビンが作られ、アルブミンと結合して(間接ビリルビン)肝臓に運ばれます
。肝臓で代謝され直接ビリルビンとなり胆嚢に送られます。その後、胆汁とともに
腸内に排出され、腸内細菌により分解され、腸内でウロビリノーゲンとして再吸収
されて血液中に戻ります。また、一部はそのまま便として排出され、再吸収された
ものも腎臓経て尿として排出されます。また、ビリルビンは色素のため赤→紫→緑
→黄色と代謝の過程で色が変化する。そのため、打撲などにより内出血した場合に
徐々に治っていくにつれてその部位が赤→紫→緑→黄と変わっていくのはこのため
です。

1.-2 異常と原因
ビリルビンが高値になる原因としては、肝臓の炎症や胆嚢・胆管から腸の間に何か
閉塞物がある場合と赤血球が寿命を待たずに壊れる病気や肝不全の場合があります
。前者の場合は肝炎や薬剤性肝障害、アルコール性肝障害などがあてはまり、後者
は溶血性貧血や無効造血(未熟な血球が血液内にでてきてしまうこと)、肝不全な
どで起こります。

2.酵素とは?
簡潔に言いますと体の中の臓器や細胞から出るホルモンのことです。特徴として体
の中のさまざまな反応を促す作用があり、決まった物質にしか作用せず、個人差が
大きい項目があり、体の中のいつもの環境が損なわれる(風邪等の体調不良や栄養
不足、さまざまな病気など)と作用しないなどが挙げられます。また、酵素の種類
によってはその酵素の検査値が上昇または低下をしていると、どの臓器が原因かは
っきりとわかってしまうものもあり、今日では欠かせない項目になっています。

3.まとめ
 黄疸(おうだん:皮膚や眼が黄色くなる症状)の原因となるビリルビンの説明と
概論ですが酵素とは何かという事を簡潔に説明しました。酵素の方はイメージが湧
きにくいかもしれませんが、次回から詳細な説明をしていこうと思います。

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臨床検査技師
朝野

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