1. 腫瘍マーカーとは
悪性腫瘍(がん)の指標となる特殊な物質があります。
これを「腫瘍マーカー」といいます。
この検査では、普段ほとんど見られない酵素やたんぱく、ホルモンなどが
血液・尿中に増加していないかどうかを検査します。
   
腫瘍マーカーは、がん早期発見のため、スクリーニング(ふるいわけ)検査
として行います。ただし、がんがあっても検出されないこともあり、
がん以外でも増加することもあるため、画像診断や生検などを組み合わせて
総合的に診断をしていきます。
また、ある臓器のがんの指標となる腫瘍マーカーを
いくつか組み合わせて検査を行うことで、より確実な診断が期待できます。
   
2. 腫瘍マーカーの種類
   
腫瘍マーカーは主に
①腫瘍が悪性か良性かを診断する際に補助的に利用
②がんの再発時に増加することがあるため、再発の発見に利用する
③抗がん剤治療や放射線治療の効果を調べるための補助的検査
というのが一般的です。
  
代表的な腫瘍マーカーの12種類のそれぞれ特徴を紹介します。
2-1 AFP 基準値10.0ng/ml以下
臓器特異性が高く、肝がん、卵巣や精巣の胚細胞がんで高値になります。
慢性肝炎や肝硬変、妊娠などでも値が上昇します。
2-2 CA15- 3 基準値 30.0U/ml以下
乳がんに特異性がやや高く、主に乳がんの治療効果の判定や経過観察に使用されます。
2-3 CA19- 9 基準値 37.0U/ml以下
膵臓がん、胆道、胃、大腸のがんなど主に消化器のがんで高値になります。
2-4 CA125 基準値 35.0U/ml以下
卵巣がんで高値になりやすく、子宮体がんや膵臓、胃、大腸などのがんで高値になることが
あります。子宮内膜症、月経、妊娠、肝硬変、膵炎などでも上昇します。
2-5 CEA 基準値 5.0ng/ml以下
大腸がんなどの消化器のがん、肺、卵巣、乳がんなどで高値になります。
喫煙や炎症性疾患、肝硬変、糖尿病で高値になることもあります。
2-6 CYFRA 基準値 3.5ng/ml以下
扁平(へんぺい)上皮がんで高値。主に肺の扁平上皮がんや頭頚部腫瘍の経過観察に使用
されます。
2-7 NSE 基準値 16.3ng/ml以下
神経組織や神経内分泌細胞に特異的に存在。肺の小細胞がんや神経芽細胞腫などで高値

2-8 PIVKA- Ⅱ 基準値 40.0mAU/ml以下

臓器特異性が高く、肝臓がんで高値になります。肝臓がんの発見や経過観察にAFPと併用す
ることが多いです。
2-9 ProGRP 基準値 81.0pg/ml以下
肺の小細胞がんで高値になりやすく、治療効果の判定や経過観察などに用いられます。
2-10 PSA 基準値 4.0ng/ml以下
前立腺に特異的で、がんの発見や経過観察に重要な役割を果たしています。
前立腺炎や前立腺肥大で上昇することもあります。
2-11 SCC 基準値 1.5mg/ml以下
主に肺や食道、子宮頸部の扁平上皮がんで高値となります。皮膚疾患で増加することも。
2-12 SLX 基準値 38.0U/ml以下
肺がんなどで高値になります。偽陽性が少ないといわれています。

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