■胆道がん(たんどうがん)とは?
 胆道は、肝臓で作られた胆汁を運ぶ道のことをいい、十二指腸までつながっています。
胆道がんは、胆道にある胆嚢(たんのう)と胆管(たんかん)、十二指腸の入り口である
乳頭部にできる悪性腫瘍の総称です。

■胆道がんの種類
胆道がんは胆道の部位によって胆嚢がん(たんのうがん)・胆管がん(たんかんがん)・
十二指腸乳頭がん(じゅうにしちょうにゅうとうがん)の3つに分類されます。

■胆嚢がん(たんのうがん)
胆嚢は、肝臓で作られた胆汁を一時的に貯めておく働きしており、この部位にできるがん
です。60~70代の女性に多く自覚症状や初期症状が少なく進行が早いのが特徴です。

1.リスク要因
肥満や糖尿病、高脂血症、胆嚢ポリープ、胆石、メタボリックシンドロームなどは胆嚢が
んのリスク因子です。脂っこい食事や唐辛子、アルコールの過剰摂取も胆嚢がんのリスク
要因になります。
2.予防するには
脂っこい食事や辛い食事の過剰摂取は控え、ビタミンやβ―カロチンの多く含んだ野菜や
果物、豆類を摂りましょう。また適度な運動をして肥満や糖尿病に気を付けることが大切
です。

■胆管がん(たんかんがん)
肝臓から十二指腸にかけて走行する胆管にできるがんで、肝臓内の胆管にできる腫瘍を肝
内胆管がん、肝臓の外にある胆管にできるがんを肝外胆管がん、肝臓の出口の左右にある
胆管が合流した部位にできる関門部胆管がんに分類されます。60代の男性に多く増加傾向
にあるがんです。

1.リスク要因
原発性硬化性胆管炎や肝内結石症は胆管がんのハイリスクになります。また、年齢ととも
にり患率が高くなるため注意が必要です。胆嚢がん・胆管がんともにコレステロールの多

い食事や過度なアルコール、肥満などもリスク要因です。
2.予防するには
胆管がんは胆石と関係があることが分かっているため、コレステロールの多い食べ物を控
え野菜などのビタミン類を多くとることが大切です。また生活習慣に気を付け肥満になら
ないように適度な運動を心がけましょう。

■十二指腸乳頭部がん(にゅうとうぶがん)
胆管を通った胆汁が十二指腸に合流する際の入り口にできるがんで50代~70代の男性に多
いがんですが消化器系のがんでは1%程度のがんです。進行が進むことで黄疸や腹痛、発熱
、だるさなどの症状がありますがはっきりとした原因が分かっていない早期発見が難しい
がんです。

1.リスク要因と予防するには
はっきりとした原因は分かっていませんが胆嚢がんや胆管がん同様に食生活や肥満、糖尿
病、胆石などに注意し、食生活や運動不足に気を付けましょう。また定期的な肝機能の検
査をして肝機能の異常や胆管の拡張などが指摘された場合には詳しい検査を受けましょう。

■まとめ
胆道がんは早期の自覚症状が少ないことで発見が遅れやすいがんです。定期的な検査を受
け、見つかった場合には早期の治療を開始しましょう。

臨床工学技士
宮座 美帆

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