将来のリスクに備えて入る保険のなかで、
人気がある保険のなかに「医療保険」「がん保険」があります。
医療保険とがん保険は、主契約というこれだけで契約ができる契約(主契約)と主契約があって、プラスαで保障をあつくする特約契約で加入する方法がありますが、どちらも人気があります。

では、医療保険とがん保険の違いは何でしょうか。両方加入する必要があるのでしょうか。どんなことが不安で加入したいのでしょうか。いろいろな疑問があると思いますが、悩む場合、「何を保障していきたいのか?」を具体的に整理してみるとわかりやすいと思います。

■がん保険の基本

最初に「がん保険とは何か」を知ることで、がん保険の必要性やどの種類のがん保険が必要かわかります。

がん保険は、その名の通り、「がんの治療に特化した」保険のことです。「がん」と診断された時に一時金で受け取れる「診断給付金」、手術をした時の「手術給付金」、入院をした時の「入院給付金」の3つが基本の保障です。

一時給付金(診断給付金)とは、「がん」と医師に確定診断された時点または、「がん」と診断され入院した時点で給付される一時金です。保険会社によっては診断時と治療が始まった時と分けて一時金が受け取れる保険もあります。

そのため、「初期のがんや症状の上皮内新生物でも給付されるかどうか」「一時給付金の給付回数」「給付金が受け取れるタイミング(診断確定後か治療開始後か)」など、がん保険も保険会社によって違いがあるため、契約内容の中で確認する項目がいくつかあります。

また、長期入院と治療が必要ながんであってもがん保険の場合は日数無制限で給付金を受け取れるのが一般的です。(医療保険では1回の入院で受け取れる入院給付金の限度日数があります)、最近のがん治療は日進月歩で技術が進歩していますのでがんになったら即「入院」「手術」という訳ではなく、「通院」で治す治療にシフトしているのが最近の傾向です。

■医療保険の基本

医療保険はケガや病気(がんも含む)に備える保険です。基本的には、一定日以上の入院に対して給付される「入院給付金」と、所定の手術を受けた際に給付される「手術給付金」の2つが基本の保障です。

入院給付金は、ケガや病気で入院した際にもらえる給付金です。災害や事故などによるケガで入院した場合の「災害入院給付金」や、病気で入院した場合の「疾病入院給付金」など、入院の理由によって適用される給付金が異なります。

ただし、入院したからといって無条件で医療保険から入院給付金が支払われるわけではありません。それぞれの保険会社や保険商品によって不担保期間や1回の入院が長期化した際の支払限度日数、全保険期間を通じての支払限度日数などの制限が設けられています。また、保険会社によっては1日だけの入院でも5日分の入院保障が貰えるタイプもあります。

手術給付金は「実際に手術にかかった費用」で決定するのではなく、「入院給付金日額に一定の給付倍率」をかけたものを給付するタイプが一般的ですが、最近では一定額の手術給付金が決められているタイプもあります。

■「医療保険+がん特約」と「がん保険」との保障の違い

がんを保障する保険は、「がん保険」以外にも「医療保険」があります。

「医療保険」は、がん以外の病気もケガも保障の対象となるので、病気やケガのリスクを幅広くカバーできます。「がん保険」はがんになった時の手厚い保障であり「医療保険」とは明確に種類の異なる保険となっています。保障の目的によっては「医療保険」と「がん保険」に加入することで将来のリスクをカバーする幅広い保障が手に入ることになります。

また、医療保険にがん特約を付けることができますが、がん保険よりも保障の範囲が狭まる可能性があります。具体的には、診断給付金が給付される回数が1回のみの給付で消滅してしまったり、上皮内新生物は対象外など通常のがん保険と比較した時には保障内容が劣ってしまったりする可能性があります。がん保険と医療保険のがん特約は、同じように見えて同じではないのです。

がん保険は保険会社によって特約や給付内容の違いがある保険ですので、既にご加入されている方は保障内容の再確認、ご加入を検討されている方は一度FPなどお金の専門家にご相談されることをおすすめいたします。

FP(ファイナンシャル・プランナー)
土屋 福美子

株式会社 WISHLANE 取締役【資格】ファイナンシャルプランナー相続診断士住宅ローンアドバイザーお金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのライフシフトナビゲーター。 5000人超の保険コンサルティング実務経験から「お金、心、身体」のトータルサポートが必然だと実感しています。100年人生を生き抜く時代。 人生の終焉に自分の願う最後の言葉が残せるように笑顔と実現力を引き出すためのあなたの一生涯サポーターとして活動しています。

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