■写真のお片付けのご褒美は?

写真は、年代に関係なく「片付けたい・整理したい」と思っている物の上位に入ります。
思っていても実際には手が付けられないのは、「時間がない」「面倒」「どう整理していいか分からない」といった理由です。心理学的には、無意識のうちに「片付けない方が自分にとって都合がいい本当の理由」があるそうです。片付ける努力をしたくない言い訳だったり、寂しい心を物で埋めている場合があります。

本当の理由は、潜在意識の中にあり、本人でも気づいていない場合や分からない場合が多いので、片付けたいと頭で思っていてもなかなか行動に移せないのです。しかし、行動に移す方法があります。「自分にとっての楽しい目的」を決めます。行動を移した結果、「ワクワクする」「スッキリする」「ホッとする」という感情になれる事をイメージして、それを目的にします。


※画像提供:PexelsによるPixabayからの画像

■見れば見るほど、笑顔になれる写真

人は、歳を重ねたり、重い病気なってしまったり、ケガをして自由に動けなくなった時、なかなか新しい事ができないという状況になります。そんな時には、過去の思い出が心の支えになる事が多いのです。写真は、見るだけで楽しかった時の事を鮮明に思い出し、笑顔になれるツールとなります。過去の写真であっても目から入ってくる情報は、脳にとっては過去の事ではなく、今ある現実として判断して心と体に信号を送ります。楽しかった過去が、今も起きているような楽しい気持ちになります。

私の友人で、乳ガン治療のために、抗がん剤治療で入退院を繰り返していました。彼女は、家族と旅行に行った写真や自分が小学生の頃ピアノコンクールで賞をもらった時の写真、20歳の成人式の写真、亡くなったお母さん一緒に食事している写真など〈お気に入り写真アルバム集〉を入院時にいつも持ち込んでいました。彼女は「気が滅入った時に、お気に入りの写真を見ていると、時間を忘れて思いにふける事ができて、そして笑顔になれる」と話していました。

写真は大事に保管しているだけでは、役目のない残念な宝物ですが、いつでも必要な時に見れる写真は、見れば見るほど価値が出て、笑顔になれます。

■お気に入り写真のピックアップ

自分の誕生から今までに撮った写真、家族の写真、友人との旅行の写真、思い出が詰まった写真の量は膨大です。クロゼットや押し入れが全部アルバムなどの写真でいっぱいになっているという人も多いのではないでしょか?
写真整理やお片付けをきちんとしようと思うと、なかなか気が進まなくなります。まずは、お気に入りの写真をみつけるのを目的に、自分にとって「ワクワクする写真」だけをピックアップしてみましょう。

<ピックアップのステップ>

1、目的は、「ワクワクする写真探し」と決める。

2、探しながら3つに分類する
 ➀「ワクワクする写真」
   ・自分がキレイに写っている
・思い出のもの
・大切な人のもの
 ➁「手放してもいい写真」
   ・ピンボケしている
   ・景色だけのもの(旅行で撮った写真は、人が写っていない絵葉書やネットでも同じような景色が見れるものが多いもの。このような写真は思い切って手放してしまっても後で後悔する事はほとんどありません)
   ・思い出せない場所や知らない人ばかりが写っている
 ➂「保存しておく写真」
   ・2つの箱を用意して1、手放すかどうか迷ったもの、2、絶対保存したいものに分けて箱に分けて入れておく
   ・余裕があれば、時系列、人ごと、ライフイベントごとにまとめておくと、後で整理する時に便利です。

3、保存の方法を決める
  最近はデジタル化が主流になっています。自分でスキャナーを購入してパソコンデータに入れてコツコツ保存するやり方と、プロの業者に頼む方法もあります。
 
 ≪デジタル化のメリット≫

・保管場所をとらない
・写真の色あせがない
・必要な時に印刷できる
・分類しやすい
・家族と共有しやすい

「ワクワクする写真」は、いつでも見れるようにしておきましょう。
大量のデジタル化した写真とは分けて、別に保存しておく事で探さなくてもすぐに見れます。そして、もしも意志疎通が難しくなった時でも、家族やお世話をする人も他の写真とは別で大切な写真だという事が分かります。

保存に便利なツールで、無料のWEB版ライフ&エンディングノート「エルノート®」があります。こちらの「私のLifeノート 写真・思い出」に、スマートフォンで写真自体を撮影して、写真追加のボタンを押して保存できます。このようにしておくと、外出先でもいつでも見たい時に見られます。

終活アドバイザー
茂木 康子

一般社団法人 包括安心サポート研究所 代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役
                         
【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
相続診断士®
トータルライフコンサルタント
保健体育教員1種免許

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
FPの顧問顧客で、独りで誰にも看取られず亡くなる人を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「独りの不安を安心に替えてあげたい。私はその為に生まれてきた」と思った。
大学卒業後、証券会社・大手生命保険会社・外資系生命保険会社の営業職で新人賞を受賞。消費者側のFPとして独立。のべ5000人の保険コンサルティングの実務経験。長年の経験から、保険の「もしもの資金準備」だけでは、安心して生きていけないと思いシニアサポート事業を開始。
生涯にわたり「お金」「こころ」「体」のトータルサポートを行い、病気や介護になった時は家族代行の業務を行なっている。

著書 「本当に正しい医療が終活を変える」

PAGE TOP