がん治療を受ける前にがんという敵を知る必要がある。
腫瘍とよばれる病気の本態は過剰に増殖した細胞の塊であり、良性と悪性の分類が
ある。良性であれば放っておいても良いが、悪性は見逃せない。その違いは一体な
んだろう。

良性腫瘍と呼ばれるグループは原則ある程度の大きさになった時点で成長が止まる
。それが明日か数十年後かはわからないが、他の組織を圧排することはあっても、
破壊することはない。顔や体表面にできれば美容的な問題はあるが、基本的にはあ
なたの命を脅かすことはない。
一方、"がん"と呼ばれる悪性腫瘍の特徴は、宿主が亡くなるまで増え続けるという
ことである。隣の組織や臓器を"浸潤"して直接破壊したり、血流やリンパの流れに
乗って遠くの臓器に"転移"したりすることもある。
成長するスピードはがんの種類によってさまざまで、他の寿命で亡くなるまで悪さ
をしないがんもいれば、瞬く間にからだ中に広がり発見からわずか数週間で命を落
とすこともある。

どんながんも、はじまりは1つもしくは少数のがん細胞であると言われている。普
通の細胞は分裂できる回数が決まっているが、あるきっかけで遺伝子に異常が起き
、無限に増殖する力を持ったがん細胞が誕生する。
しかし、からだはがん細胞に対して無力なわけではない。あなたの免疫細胞はがん
になった自分の細胞を見分けて倒すことができる。実は、がんとして肉眼的に発見
される前に、細胞レベルではたくさんのがん細胞がからだのいたるところに生まれ
ていると考えられている。

若いうちは免疫細胞ががん細胞に打ち勝つことができるが、高齢になって免疫細胞
の力が落ちたり、がん細胞に遺伝子異常が蓄積することで、より倒しにくくなる。
結果、がん細胞の増殖を自分の力で止めることができなくなってしまう。
今の医療の力でぎりぎり見つけられるがんの大きさは、直径5-10mm程度と言われて
いる。驚くべきことに10mmのがんのなかにはすでに、がん細胞が10億個含まれてい
る。自分の免疫細胞では倒せなくなったがん細胞のかたまりを、手術・抗がん剤・
放射線を用いて体内から完全に取り除くという考えが、今の標準治療である。
がん細胞1つ1つは、普通の細胞よりダメージに弱く、放射線や抗がん剤が有効で
ある。しかし、それらの攻撃を上回るスピードで増殖したり、攻撃を逃れたがん細
胞が再び大きくなったりすることによって最終的には命を奪う。
がんという敵は弱くて、強い。

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内科医
村本

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